トランプ陣営 ブルームバーグニュースの取材お断り 取材方針巡り

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来年の大統領選で再選を目指すトランプ氏の選挙陣営は2日、トランプ氏のキャンペーン集会やイベントにおいて、ブルームバーグニュースの記者の取材を認めない方針を明らかにした。

トランプ陣営のマネージャーを務めるブラッド・パースケール氏は、ブルームバーグニュースが「偏向を公に宣言したため」と理由を説明した。

ブルームバーグニュースのJohn Micklethwait編集長は先月、オーナーのマイケル・ブルームバーグ氏の大統領選出馬に際し、スタッフ宛てのメモで「マイケル(と家族および財団)の調査をしないというわれわれの伝統を継続し、同様の方針を民主党予備選のライバル候補に適用する」と発表した。同氏は「マイケルの競争相手を異なる扱いすることはできない」と理由を述べる一方で、「時の政府」として、トランプ政権については調査を続行すると方針を示した。

同氏はまた、複数の編集員が、ブルームバーグ陣営に加わるため休職することを明かした。

ブラッド・パースケール氏は「優遇的な取材方針を正式に認めた」と述べ、「トランプ陣営として、不公平な報道慣行に慣れてはいるが、これほどまで偏向を公に発表する報道機関はない」と批判。「偏向を公に宣言しているため、トランプ陣営は、ブルームバーグニュースの担当に集会やその他のキャンペーンイベントの取材を認めない」と発表した。ブルームバーグニュースが公に決定を撤回するまで、方針を継続するとしている。

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トランプ陣営の決定に、共和党全国委員会のロンナ・ロムニー・マクダニエル委員長は支持を表明。ツイッターで「報道機関は独立して、公平であるべきだ。この決定は、ブルームバーグニュースがどちらでもないことを証明している。」と述べた。