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「肥満嫌悪」?人気サラダチェーンCEOのコロナ対策案に批判

米人気サラダチェーン「スイートグリーン」のジョナサン・ニーマン最高経営責任者の新型コロナ対策に関する主張を巡り、賛否の声があがった。

ニーマン氏は LinkedInの投稿で、コロナの入院患者の78%は肥満で太り過ぎだとした上で、当面収まることのないコロナの対策には、これと共存することを学び、「国全体の健康状態 vs 感染防止」の関係に焦点を当てるべきと主張。「ワクチンとマスクはわれわれを救うことにはならない」と述べ、「健康義務化」の議論をするべきと唱えた。

さらに「健康という名の下」であれば、国民の生き方に対する政府の規制強化は問題ないと述べ、「われわれを病気にする食品」の違法化、「精糖と加工食品」に増税し、パンデミックの被害に関する支出に当てる案を示した。

ワシントンポスト紙によると、ニーマン氏の示したデータは、疾病対策センター(CDC)が昨年発表したもので、それによると、調査した15万人の患者の約80%が太り過ぎ、または肥満で、さらに痩せている人よりも症状が重い傾向にあった。ただし、ニーマン氏と異なり、CDCは、健康的な習慣を推奨しつつも、ワクチンとマスクが継続的に必要だと結論づけている。

なおニーマン氏は、ワクチンを接種していると明かしている。

投稿はすでに削除されているが、ビジネスインサイダーによると、コメント欄には「うわあ、信じられないくらいファットフォビック(肥満嫌悪)」「これらのグループに属する人々に対して、医療システムがいかに十分なサービスを提供していないか、考えたことがあるのか」といった批判の声が寄せられたという。

ツイッターでも反響を呼んでおり、「本質的にパンデミックの被害を太った人々のせいにしている」「彼のような店が原価の20倍かそれ以上の値段にしなければ、安いファストフードよりもそっちで食べるだろう」「今後控えるIPOにとって、大問題になるだろう」といったコメントも投稿されている。

IPOを予定する人気サラダチェーン店「Sweetgreen」

なおスイートグリーンの価格帯は10ドルから15ドル。6月にIPO書類を申請しており、年内の上場が期待されている。今年はじめに実施された投資ラウンド後の企業評価額は18億ドルで、テニスの大坂なおみ選手もインベスターに名を連ねている。

批判が上がる一方で、「彼は語られない部分を強調しただけ」「肥満はコロナ感染で死亡するリスクを増加させる。何が間違いなの?」「彼は実際には間違っていないが、政治的に不都合で間違っている」と賛成を示す声や、「誰も太った人々を攻撃してないじゃないか」「肥満について語ると、すぐに人々の群れがスズメバチのように襲撃する」など、過剰反応だと指摘するコメントも投稿されている。

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