「うんち度数43%」パロディ商品メーカーとジャックダニエルの商標訴訟、最高裁で審理へ

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ウイスキーボトルをテーマにしたパロディ商品を製造・販売したペット用玩具メーカーを、米大手ウイスキーメーカー、ジャック・ダニエルが商標権侵害にあたるとして訴えた裁判について、米連邦最高裁判所で22日に口頭弁論が開かれる。

問題の商品は、アリゾナ州のVIPプロダクツが販売した「バッド・スパニエルズ」と名づけ販売された犬用おもちゃ。ジャックダニエルのボトルの形状をしたパロディ商品で、ラベル部分には、類似した書体で、「オールドNo.7」のところを「オールドNo.2」、「テネシーウイスキー」を「テネシーの絨毯」とダジャレを加え、さらにアルコール度数への言及は「うんち度数43%」「100%臭い」と記載されている。13ドル~20ドルで販売され、パッケージには小さく「本製品はジャックダニエル蒸留所と提携していない」と表示している。

ジャックダニエルは同社を商標権侵害と商標の希釈化で訴え、第一審で有利な判決を勝ち取ったが、控訴裁判所では、逆転判決が下された。

ロイター通信は、最高裁の判決によって、言論の自由がいかに商標法に適用されるかについて再定義される可能性があると指摘。憲法修正第1条で保護される「パロディ」と商標権侵害にあたる「模倣品」の境界が明確化され、ペットアクセサリーに限らずその他の商品にも影響が及ぶことが予想されるとしている。判決は6月に出る。

ジャックダニエル側は、最高裁に提出した書類で「誰もが良い冗談を好むのは確かだが、VIPの利益目的のジョークは、ジャックダニエルが懸命に獲得した信用を利用することで、消費者に混乱を招いている」と主張。さらに、控訴裁判所の判決は、ユーモラスな商標権侵害について、「ほぼ全面的な保護」を与えているとし、キャンディーのパッケージを模倣したマリファナ入りのお菓子を食べた子供が入院した事件を示した上で、「広範で危険な結果」をもたらすと警告した。

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訴訟にはキャンベルスープのメーカーや、アウトドアブランドのパタゴニア、リーバイスなどの大手ブランドが強い関心を示しており、最高裁に対して、VIPに有利な判決が出れば、悪意のある業者からブランドを守る能力が脅かされると訴えているという。