飲食店でナゾの「サーチャージ」横行、客から不満殺到

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ロサンゼルスにある飲食店で最近、「予期せぬ追加料金」が課されているとして、ネットで不満が噴出している。

RedditにシェアされたGoogleのスプレッドシートには、250件以上の飲食店の店名と共に、サーチャージに関する情報が記載され、ユーザーらが頻繁にアップデートしている。

多くの店は、チップ(通常飲食代の15-20%)とは別に、別の名目で追加料金を課しているようだ。これらの金額の幅は、食事代の1%から20%と幅広い。

上乗せ分については、「ヘルシーLA 4% 」や「ウェルネスチャージ 5% 」「ハッピー&ヘルシーサーチャージ 3%」など、従業員の健康保険や福利厚生を目的としたものや、インフレを理由にしたものもある。「サーチャージ」としか書かれていない店や、「管理費」といった曖昧な名目、クレジットカードの手数料を上乗せしている店もあった。

環境保護に充てるとして「プラネットを復元するためのゼロフットプリント代 1%」を徴収したり、「競争力のある報酬を確保するためのエンターテインメント代 4%」を課したりする店も。Redditユーザーによると、この店はTikTokシェフとインフルエンサーが経営しているという。

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顧客から怒りの声

ユーザーからは、従業員の健康保険は雇用主が負担すべきといった意見や、これらのお金は使途不明だとして、ただの「略奪」と指摘する声が上がっている。

「キッチンラブ 3%」を徴収した店舗は、口コミサイトのYelpには、レシートの画像とともに、「経営陣が奪った恥ずべきお金」とクレームのコメントが投稿されている。

最近は、テイクアウトした食事にも20%のチップを自動的に加算する店もあるようで、こちらもユーザーの怒りをかっている。

地元メディアKTLAによると、パンデミックをきっかけに、サプライチェーン危機やインフレ、クレジットカードの手数料の上昇などによって、サーチャージを課す飲食店が増加しているという。

全米レストラン協会によると、飲食店の約15%が、何らかの料金を上乗せしている。

あるビジネスアナリストは同局の取材に、「従業員に保険を提供したいなら、必要に応じて食事代金を上げれば良い。会計するまで分からないというのは、ただの詐欺行為だ」と非難している。

最近は、テイクアウトした商品にも20%のチップを自動的に加算する店もあるようで、こちらもユーザーの怒りをかっている。