ジョンベネちゃん殺害事件から25年 現在の捜査状況は?

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コロラド州ボルダー警察は21日、未解決となっているジョンベネちゃん殺害事件について、新たなDNAサンプルとの一致がないか定期的に検査を進めており、捜査を補強する新技術を積極的に採用していると発表。25年間たった現在も、真相解明に意欲的であることをアピールした。

事件があったのは1996年12月26日。母パッチー・ラムジーさんから、6歳だったジョンベネちゃんが誘拐され、11万8,000ドルの身代金を要求する手紙を受け取ったと通報があった。

同日午後、刑事らが家を調べる間、ジョンさんが地下室で、口と首をダクトテープで覆われたジョンベネちゃんの遺体を発見した。検死の結果、絞殺と断定された。

事件は、被害者が美少女コンテストの常連だったこともあり、メディアの大きな注目を集めた。日本を含む海外でも、大きく報じられた。

これまで事件に関連して起訴された人物は1人もいない。

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当初、ボルダー警察は両親に疑いの目が向けたが、2008年にジョンベネちゃんの衣服から収集されたDNAが別人物のものとされ、公に疑念が晴らされた。地元メディアによると、大陪審は2000年、幼児虐待の罪で両親の起訴を投票にかけたが、当時の地方検事が、起訴状への著名を拒否した。2016年には、殺害を告白したジョージア州出身の男がタイで拘束されたが、DNAが一致せず、虚偽であることが判明した。

なお、パッチーさんは卵巣がんを患い、2年前に他界した。

ボルダー警察は発表で、これまでに1,000件近くのDNAサンプルの解析を行ない、2万件の情報提供、手紙、メールを審査したと説明。捜査官らは19州に出かけて1,000人以上の証言を得たとした。

捜査当局の発表に、ジョンベネちゃんの異母兄弟で、一時的に事件への関与が疑われたジョン・アンドルー・ラムジー氏は「過剰な宣伝を信じてはならない」とツイート。発表に否定的な見方を示した。