スーパーボウル、動物が膝をつくPETAのCM放送拒否

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アニマルライツの擁護団体PETAは、NFLの元QBコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)選手に着想を得たスーパーボウルのCMが、FOXとNFLによって放送拒否されたと発表した

キャパニック氏は2016年、試合前の国歌斉唱中に膝をついて、黒人に対する警察官の暴力に抗議を示した。この行為は、NFLだけでなく全国的なムーブメントへと発展し、議論を巻き起こした。

PETAが公開したCMは、国歌「星条旗」(The Star-Spangled Banner)をバックに、膝をついたハチや魚、豚、犬、人間が現れる。ラストシーンには、米国の国鳥ハクトウワシが登場し、「敬意は、全ての生き物の権利。種差別はやめよう。(#EndSpeciesism)」のメッセージで終了する。

CMの放映が拒否された件に関して、PETAは「NFLは明らかに、イクルージョン(包括性)や敬意のメッセージを込めた広告内容は、大胆すぎるとして、(今年スーパーボウルを放映する)FOXに放映しないよう働きかけた。」と述べている。

SFGATEによるとNFLとFOXは、PETAの広告について意見を表明していない。

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CMには賛否両論

PETAが投稿した動画は大きな話題となった。
「人類を含む地球上の全ての生き物にとってこれほどまでに重要で、感動的なメッセージはない。ぜったいにオンエアすべき。」と称賛する人もいれば、「NFLが好きな理由の一つだ。」と放送中止の判断を支持する人や、「警察の暴力行為に対抗する象徴的なジェスチャーを、動物に当てはめるのがいいアイデアだと思ったのか?」と揶揄する声など賛否両論が寄せられている。