ニューヨーク市の地下鉄車内で、ブレークダンスのパフォーマンスをしていた男性が、刺される事件が起きた。
ニューヨーク市警察によると、男性（22）が襲われたのは17日、午後2時頃。3rdアベニュー駅のL線の車内で、パフォーマンスをしていたところ、足を2回、腕を一回刺された。犯人は40代で、ホームレスとみられている。隣の1stアベニュー駅で下車し、逃走した。
被害者の男性は、ブルックリンのベッドフォード駅で降り、ベルビュー病院に搬送された。命に別状はないという。事件に発展した経緯などについて、現在捜査を進めている。
公共交通機関での犯罪は増加傾向にある。今年は267件発生しており、昨年同時期（167件）から65%増加した。線路に乗客が突き落とされる事件は、昨年30件発生している。2019年は20件、2017年は9件だった。
先月15日、アジア人女性がタイムズスクエア駅で、プラットホームに入ってきた電車に向けて突き飛ばされ、死亡した。犯人は61歳のホームレスだった。過去に2回の逮捕歴があり、昨年8月に釈放されたばかりだった。家族はニューヨークポスト紙に、精神病院の入退院を繰り返していたと明かしている。
今月10日には、ワシントンハイツ付近を走行する1番線の車内で、男から時間を聞かれた19歳の女性の乗客が、無視したところ、刺される事件があった。この翌日は、E線の車内でレイプ未遂事件も発生している。