「イカれたアメリカで死にたくない!」英ロック歌手が帰国決意

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英国出身のハードロック歌手「プリンス・オブ・ダークネス」こと、オジー・オズボーン(73)が、25年間住んだ米国を離れ、妻と共に故郷に戻る理由について語った。

オズボーン夫妻は2月に英国に引っ越し、ビバリーヒルズのハンコックパークにある邸宅は1,800万ドルで売りに出した。今後、イングランド南東部のバッキンガムシャーにある豪邸「ウェルダーズ・ハウス」に移るとみられている。

治安の悪化や国民の分断など、昨今のアメリカの社会事情に愛想をつかしたようだ。

オズボーンは、ガーディアン紙でのインタビューで、「ここでは全てがクソばかげている。毎日、人が殺されているのにうんざりだ」と述べ、学校での相次ぐ発砲事件や、ラスベガスで起きた銃乱射事件に言及。「クソ狂ってる」と吐き捨てた。

さらに「アメリカでは死にたくない。(多くのセレブが埋葬される)フォレスト・ローンに埋めて欲しくない。自分はイギリス人だ。帰りたい。妻が(西アフリカの)トンブクトゥに行って住むといったらそうするけど、私は出て行く。家に帰る時だ」と、これっぽちも未練がない様子。

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妻でマネージャーのシャロンさんは、帰国は、オズボーンが2019年から患っているパーキンソン病とは「なんら関係ない」と説明し、「ただタイミングだ。アメリカは劇的に変わった。ここは、ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカではない。何一つ団結していない。今住むには、とても変な場所だ」と述べた。

オズボーンは2カ月前、「人生を一変させるほどの手術」を受けたが、先月末にバーミンガムで開催された国際スポーツ大会「コモンウェルス・ゲームズ」のコンサートで電撃復帰を果たした。

来月9日には、11枚目のソロアルバム「Patient Number 9」をリリースするほか、コロナで中断していたフェアウェルツアー「No More Tours II」も来年に再開を予定している。