#TooFarLeftがツイッターのトレンドに。オバマ氏の発言がきっかけ

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Barack Obama
Evan El-Amin / Shutterstock.com

16日、ハッシュタグ#TooFarLeft(極左)が、ツイッターのトレンドワードになった。

きっかけとなったのは、オバマ前大統領が前日、ワシントンDCで開催された民主党のファンドレイジングの集会で行なった発言。

Axiosによると、オバマ氏は民主党の寄付者らに「われわれが限界を押し広げて、ビジョンについて大胆になるとしても、現実に根ざしていなければならない」と述べ、左寄りのツイッターや民主党のアクティビスト達を反映した考えでは、「民主党有権者や無党派、中道寄りの共和党を含む有権者は動かない」と、民主党候補者の左傾化に懸念を表明。また「平均的なアメリカ人はシステムを完全に解体して作り直す必要があると考えていない。」と語った。名指しをしなかったが、複数メディアは、バーニー・サンダース議員やエリザベス・ウォーレン議員を念頭に置いた発言と報じた。

オバマ氏の発言に対し、2008年民主党予備選でヒラリー・クリントン陣営のアドバイザーを務めたピーター・ダウ(Peter Daou)氏が反論。「アメリカ人が急進的な左派よりも穏健だという発言は、極右の宣伝機関に負けたことを認めることだ。なぜなら、”Too Far Left”運動が求めるのは、公正と平等だからだ」とツイートした。

続けて「学校における子ども達の安全を願うから、私は#TooFarLeftだ。人々に尊厳を持って生きて欲しいから、私は#TooFarLeftだ。正義と平等を求めるから、私は#TooFarLeftだ。ヘルスケアと住宅は人権だと考えるから、私は#TooFarLeftなのだ。」とツイートすると、一気に拡散され、16日夕方の時点でリツイートが約6万2千、「いいね!」は20万5千を超える大反響となった。

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その後、ハッシュタグとともに銃規制や国境における不法移民の拘束、中絶など、様々な問題を指摘するツイートが数多く出回った。

前日、ニュージャージー州の高校のフットボールの試合中に起きた銃撃事件触れ、「アメリカはNRAによる銃で脅かされるべきでないと期待するのは 左すぎるってこと?」

保守派も参戦。不法移民への健康医療の無償化、不法入国の非犯罪化、後期中絶など、一部の民主党候補の政策を列挙して批判。

反対のハッシュタグ「#TooFarRight」バージョンも。

その後、ダウ氏はハッシュタグがアメリカで1位、世界で3位になっと報告。狙いついて「社会と経済、人種、環境正義を望むことが過激だとするばかげた主流派の論調を破壊することだ」と述べた。