NY市、移民滞在用に大型クルーズ客船の借り上げ検討

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ニューヨーク市のエリック・アダムス市長は、増え続ける移民の滞在先として、大型クルーズ客船を借り上げる計画だという。ニューヨークポスト紙が報じた

テキサス州のグレッグ・アボット知事(共和党)は春以降、ニューヨークや首都ワシントン、シカゴなど、移民に寛容的な政策を取る「聖域都市」に、中南米からの亡命希望者をバスなどで送り始めた。夏以降ニューヨーク市に到着した移民の数は、1万5,000人に達している。今後も増え続け、7万5,000人に膨れ上がる可能性があるという。

現在ブロンクスのオーチャードビーチの駐車場に、移民用の仮設テントを建設中だが、運営費が毎月1,500万ドル(約21.5億円)かかるうえ、地域住民から反対の声が上がっている。

関係者によると、クルーズ船をシェルターとして活用する方が、テントを建設するよりも「費用が安い」という。情報筋はポスト紙に、アダムス市長が契約を検討しているのは、スタテンアイランドに停泊しているノルウェークルーズラインの客船で、契約期間は少なくとも6カ月になる予定だと語っている。これ以外にも、エストニアの大手船舶会社タリンクとも交渉中だという。エストニア政府は、ウクライナから逃れてきた難民を収容するため、タリンクの船を使用していた。

アダムス氏は先週、これらの移民受け入れに対処するため、連邦政府に5億ドル(720億円)の緊急支援を求めた。

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スタテンアイランドとブルックリンから選出されたニコール・マリオタキス下院議員(共和党)はポスト紙に、バイデン大統領とアダムス氏は「問題の本質について語ることを拒否し、不法移民を奨励し続けている」と非難。中間選挙で、下院で共和党が多数となった場合、国境の安全を確保し「この馬鹿げたことを終わらせる」と約束した。

ジョー・ボレリ市議会議員(共和党)は、バイデン氏が国境を封鎖するまで、問題は解決されないと指摘。フェリーの活用は、街中にテントが作られ続けるよりも「合理的」との見方を示した。