ホーム ニュース テクノロジー NZ銃乱射事件 SNSでの...

NZ銃乱射事件 SNSでの拡散を意図 – 問われるプラットフォームの責任

ニュージーランドのクライストチャーチにある2箇所のモスクで発生した銃乱射事件について、マイク・ブッシュ警察部長は、アルヌール・モスクとリンウッド・モスクで、それぞれ41人と7人が死亡したことを発表した。負傷者は幼い子供を含む48人に上る。

ニューヨークタイムズによると、金曜日の時点で警察は男性3名と女性1名の身柄を拘束したことを発表していたが、土曜日になって、マイク・ブッシュ警察部長は、逮捕者数を3名に変更した。このうち、殺人罪で起訴された28歳の男性が、土曜日にクライストチャーチの裁判所に出廷する予定となっている。

SNSで犯行を拡散

事件の直前、銃撃犯とみられる人物がツイッターと、掲示板サイトの8chに声明文のリンクを投稿した。8chの投稿には、犯人のものとみられるフェイスブックページへのリンクが含まれており、そこでは襲撃の様子をライブ配信することを告知していたという。

- Advertisement -

声明文は74ページにおよび、同人物は28歳のオーストラリアの男性と名乗っていた。自身がヒーローとする白人至上主義者らの名前が記されているほか、ネオナチやオルトライトグループの陰謀論として語られる「ホワイト・ジェノサイド」や「14ワード」といった白人至上主義のスローガンなどが含まれていたという。また、犯行に銃器を使用する理由について、修正第2条をめぐる議論に影響を及ぼす目的があったなどとしている。The Vergeは、声明文には流行語がちりばめられており、より多く拡散されるように意図的に書かれているとしている。

犯行の様子は、ヘルメットに装着したカメラを通じて、約17分間にわたってフェイスブックでライブ配信されたという。

ビデオの一部では、PewDiePie(ピューディパイ)として知られる、ユーチューバーのFelix Kjellberg(フェリックス・シェルバーグ)のサブスクライブを呼びかけたという。ピューディパイは、チャネル登録者数が8,900万人のトップのユーチューバーで、フォーブスによると2016年の収入は1,500万ドル(約16.5億円)にのぼる。一方で過去には、反ユダヤ主義的なサインを含むビデオを投稿するなどし、物議を醸したことでも知られる。
自身の名が利用されたことについて同氏は「この人物が私の名前の口にしたことで、本当に気分が悪い」とツイートした。

CNNによると、Facebookは、襲撃のライブ配信がはじめってまもなく、ニュージーランドの警察から警告を受け、犯人のフェイスブックとインスタグラムアカウントおよびビデオを速やかに削除したと発表している。しかし、事件の数時間後も、ビデオのコピーがフェイスブック、ユーチューブ、ツイッターに出回っていたという。

ブッカー議員 プラットフォームを非難

2020年の大統領選に出馬を表明している民主党のコーリー・ブッカー上院議員は、ヘイトによる犯行を絶対的に許すことはできないものだと語る一方、「ハイテク企業も道徳的に正しいことをする責任がある」と語った。「君らがヘイトにプラットフォームを与えた。許しがたく、決して起きてはならないことだ。」と、プラットフォーム側の責任について述べ、もっと速やかに取り下げるための「メカニズム」がなくてはならないとし、プラットフォーム企業による有害なコンテンツをコントロールする能力に疑問を呈した。

TOP STORIES