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リッテンハウス裁判、判事のあの「着メロ」が話題に

10日、ウィスコンシン州ケノーシャで昨年8月に起きた銃撃事件で、殺人罪などの罪に問われているカイル・リッテンハウス被告(18)の公判が、7日目を迎えた。

この日の審理では、被告が自らが証言台に立ったほか、判事と検察官の激しいやりとりに注目が集まった。

CNNによると、ケノーシャ郡巡回裁判所のブルース・シュローダー判事は、2度にわたって、陪審員に退廷を求めた上で、トーマス・ビンガー検察官が被告に行った尋問の内容に、忠告を与えた。

1回目は、リッテンハウス被告が、逮捕後、黙秘を続けたことに関する質問で、判事は「被告の黙秘について話すことは、重大な憲法違反」と指摘。「あなたは(違反の)ボーダーライン上にいる。超えているのかもしれない。止めるべきだ」と忠告した。

2回目は、事件前に収録されたビデオに関する質問で、これについて、判事は事前に証拠として認めないとしていた。この判断の解釈を巡って、反論するビンガー氏に、判事は「厚かましい態度をとるな」と声を荒げた。ビデオには、万引犯らが、ファーマシーから商品を抱えて出てくる様子が映っており、リッテンハウス被告と思われる声で「ARライフルがあればいいのに。私なら彼らに弾を撃ち始める」と話す音声が収録されているという。

リッテンハウス被告が証言台で、事件を振り返る最中、激しく嗚咽する姿も大きく報じられた。

判事の着メロが話題

裁判の様子はライブで配信されたが、昼食の休憩後、弁護人が話している際に、トランプファンの間でお馴染みの音楽が、法廷に鳴り響いた。

鳴ったのは判事の携帯で、曲はトランプ前大統領の政治集会でヘビーローテーションされていることで知られる、リー・グイーンウッドの「God Bless The USA 」だった。

ツイッターにシェアされた動画には、一瞬静寂に包まれた法廷で、判事が何事もなかったかのように、電源を切る様子が撮影されている。

この出来事に、ネットでは「彼の法衣が、白色のフードじゃなくておどろいた」「これは再審をもとめる理由にならない?」「サタデーナイトライブのコントじゃないわよね」など、ジョークのコメントが多数投稿されている。

被告は無罪を主張

昨年8月25日、当時17歳だったリッテンハウス被告は、ケノーシャで抗議活動を行っていたプロテスターらを銃撃し、逮捕、起訴された。プロテストは、この2日前、現地で黒人男性が警察官から銃撃された事件をきっかけに起きたもので、車両に火が放たれるなど、デモが過激化する様子が伝えられていた。

銃撃で、2人が死亡。1人が負傷した。

リッテンハウス被告は現在、殺人や殺人未遂など、7件の罪に問われている。自衛のためだったとして、すべての罪状について無罪を主張している。

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