ギレーヌ・マクスウェル被告 無罪を主張、保釈は認められず

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マンハッタンの連邦地方裁判所では14日、ギレーヌ・マクスウェル被告(58)の公判が開かれ、罪状認否と保釈の可否をめぐる審問が行われた。

マクスウェル被告は、勾留中に自殺をはかり死亡したジェフリー・エプスタイン被告による未成年者への性的虐待に協力した容疑で、2日にニューハンプシャー州で逮捕。偽証罪2件を含む6件の罪で起訴された。6日からブルックリンの拘置所に収監されていた。

無罪を主張

公判は新型コロナウイルスの影響により、ビデオ会議で実施された。ニューヨークポスト紙によると、アリソン・ネイサン判事から抗弁を求められると、かすれた声で「無罪です。裁判官」と答えたという。

保釈は認められず

ネイサン判事は、海外とのつながりや経済力などを理由に、マクスウェル被告の保釈要求を却下した。

NPRによると、ネイサン判事は「犯罪の深刻さや潜在的な刑の長さ、現段階の検察側の主張の強度、被告の海外との繋がり、相当な資金源の組み合わせは、すべてが逃亡の動機と機会の両方を生み出す」と指摘。被告を保釈するリスクは「ただ大きすぎる」と述べた。

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検察は、マクスウェル被告が捜査から逃れようと、ニューハンプシャーの人里離れた地域に身を隠していたほか、3カ国のパスポートと数百万ドルを保有していることから、逃亡のリスクが極めて高いと主張していた。

一方、弁護側は500万ドルでの保釈を要求し、保釈金は、6人の保証人と375万ドル相当の英国の物件によって保証されると主張。また保釈条件として、ニューヨークの住居に電子監視付きの在宅拘禁を提案していた。

2人の被害者もマクスウェル被告の拘留を求めた。16歳の時に、ニューメキシコの牧場でマクスウェル被告とエプスタイン被告から性的虐待を受けたと主張するアニー・ファーマーさんは「彼女は私を手なずけ、虐待をしたセクシャル・プレデターだ」と述べ、「凶悪な犯罪に一度たりとも反省を示したことがない」と述べたという。

次回公判は来年7月12日に設定された。