NYのトップシェフによるシーフード料理と日本酒の新ハーモニー、 一夜限りの特別イベントがマンハッタンで開催

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日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は24日、ニューヨークタイムズとのタイアップによる、日本酒の新たな魅力を体験するディナー・イベントをマンハッタンで開催した。

イベントは、米国での日本酒の普及をはかる同センターの取り組みの一環。今回は、「Escape The Ordinary」と題し、シーフード料理と日本酒の”意外”な組み合わせの相性の良さを、ニューヨーカーに発見・体験してもらうことを主眼に置き、ニューヨークのトップシェフが考案したコース料理と酒ソムリエが厳選した日本酒が振る舞われた。

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料理の腕を振るったのは、ニューヨークを代表するコンテポラリー・アメリカン・キュイジーヌの名店、グラマシー・タバーン(Gramercy Tavern)のエグゼクティブシェフで、ダニー・マイヤー氏と共同経営責任者を務める、マイケル・アンソニー(Michael Anthony)氏。アンソニー氏は、料理界のオスカーと称される「ジェームズ・ビアード・アワード」で2015年に最優秀シェフを受賞。全米にその名が知られている。
各料理にペアリングするお酒をキュレーションしたのは、酒ソムリエのナンシー・クッシュマン(Nancy Cushman)氏。 同氏は、酒ソムリエとして活躍しつつ、パートナーのティム氏とともにオヤ(O Ya)やHojokoなど、ニューヨークやボストンで複数のレストランを経営する。

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エグゼクティブシェフのマイケル・アンソニーさんと、酒ソムリエのナンシー・クッシュマンさん ©mashupNY

開催に先立ち、クッシュマン氏は、自身の酒との出会いを紹介しつつ、ぶどうから出来るワインとは異なり「お米からできる酒は、より多彩な料理とのペアリングが可能」と魅力を説明。「みなさんに”日本の”という枠組みから離れて、いかに酒とシーフード料理との相性がよいかデモンストレーションしたい。」と語った。

実際に日本酒は、ワインと異なり鉄分をほぼ含まず、魚の臭みを抑え、素材本来の良さを引き出すのに優れているという。さらに、日本酒の持つ豊富な「うま味」は、料理の美味しさを増幅させる効果があり、これらの機能を合わせ持つ日本酒が、シーフードと相性が良いことは科学的に証明されているのだという。

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イベントにはレストランやフードメディア関係者など約50名が招かれた。会場となったのはミッドタウンのイベントスペース「Lightbox」。部屋全体を包むように投影された、桜をモチーフにした美しいビジュアルコンテンツが、食事体験に彩りを添えた。

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ウェルカムドリンクには、食前酒にぴったりの発泡性のお酒「澪スパークリング」を提供。前菜は繊細なヒラメのマリネ。まろやかで旨味のある「箕輪門 純米大吟醸」がペアリングされた。

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エビと野菜のコールラビが入った、さっぱりとしたスモークトマトスープには、杉の香が爽やかな「菊正宗 樽酒」。

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ブラックバスと濃厚で秋らしいレッド・クリ・スクワッシュのソースにカリフラワーと大麦を添えたメイン料理には、上品な旨味の「南部美人特別純米」をペアリング。

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デザートの黒ゴマのメレンゲで包み込んだフレッシュなストロベリーシャーベットには、自然の甘みがマッチする「スパークリング にごり 白川郷」が提供された。

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JFOODOでは今後、サンフランシスコとロサンゼルスでも同様のイベントの開催を予定している。