マーベル俳優 6.5トンの除雪車の下敷きに、当局が事故の状況説明

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雪かき中に重傷を負ったと伝えられた俳優ジェレミー・レナー氏(51)の事故に関し、ネバダ州北西部にあるワショー郡保安官事務所は3日、会見を開き、事故発生時の状況について説明した。

事故は1日午前9時ごろ、リノにあるマウント・ローズ・ハイウェイ付近の私道で起きた。ダリン・バーラム保安官によると、同地区では事故の前日、90センチ近い積雪があり、立ち往生した車が多数残されていたほか、高速道路も閉鎖されていた。

レナー氏はこの日、自家用車が自宅付近で雪に埋もれていたため、自前の除雪車「ピステンブリー」(スノーキャット)を取りに戻った。車のけん引に成功したレナー氏は、除雪車から出て家族と話していたが、この時、車両が前に進み始めた。これに気づいたレナー氏は「運転席に戻ろうとした際、下敷きになった」という。なお、車体の重量は、約6.5トンにのぼるという。

バーラム氏は、現時点の調査では、レナー氏の健康状態に問題があったとは考えていないと述べ、「悲劇的な事故だ」と語った。除雪車は回収済みで、今後、機械の故障や、シフトレバーがパーキングに入っていたかなどの調査をすることは可能だとしている。なお「犯罪行為」などの可能性はないと、繰り返し強調した。

救急隊員の到着には、天候の影響で、通常よりも時間がかかったという。レナー氏は、救急隊員と話すことができる状態だった。

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午前10時ごろ、救急ヘリでリノ病院に搬送された。広報担当者は2日、Deadlineに声明で、鈍的胸部外傷の手術を受けたと明かした。術後は、集中治療室に入っており「重傷だが、容体は安定している」という。一方、CNNは、二回にわたって手術を受けたと伝えている。

バーラム保安官は会見で、レナー氏は、私道の雪かきを行う「素晴らしい隣人」としても知られていたと明かした。「アベンジャーズ」のホークアイ役で知られるスターは、われわれのコミュニティに多大な影響を及ぼしてくれたと述べ、「名誉保安官代理」だったとも語った。

レナー氏は3日午後、自身のインスタグラムを更新。病床で撮影された写真を添え「優しい言葉をありがとう。混乱しておりタイプすることができないが、みんなに愛を送ります」とメッセージを投稿した。