死んだ犬と交信!?アルゼンチン大統領選に勝利のハビエル・ミレイとは

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アルゼンチンで18日に実施された大統領選の決戦投票で、エコノミストで極右リバタリアンと称されるハビエル・ミレイ氏(53)が、セルヒオ・マサ経済相(51)を下し当選を果たした。

AP通信がアルゼンチンの選挙当局の発表を元に伝えたことろによると、99.4%の集計が進んだ時点の得票率はミレイ氏が55.7%、マサ氏が44.3%となった。票差は1983年に民主主義に移行して以来最大だという。

2021年に自ら結成した新興政党から下院議員に選出されたミレイ氏は、無政府資本主義者を自認し、公共支出の15%削減、中央銀行の廃止、法定通貨のドル化といった急進的な改革を公約に掲げた。

アルゼンチンは近年経済危機に見舞われ、10月時点の年間インフレ率は140%を超え、今年前半の貧困率は40%を上回っている。

NPRによると、ミレイ氏の人気はパンデミック中から上昇し、SNSを使って労働市場から締め出された若者らの支持を集めた。

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エキセントリックな言動で知られ、テレビ番組でタントラ式セックスのインストラクターであったと誇らしげに語り、3Pの経験を公然と話すなどしていた。結婚しておらず、死亡した愛犬の細胞から作られたクローン犬のブルマスティフ5匹を飼い、「4本足の子供たち」と呼んでいる。

ジャーナリストのフアン・ルイス・ゴンザレスが執筆した伝記本によると、余暇にテレパシーを研究しており、2017年に死んだ犬のコナンと「コミュニケート」する媒介を持っていて、政治問題についてのアドバイスを求めているという。

気候変動、人工妊娠中絶に反対し、その一方で教皇フランシスコについては「殺人共産主義者」「独裁者」に親近感を抱いているなどと非難している。元FOXニュースの司会、タッカー・カールソンとのインタビューでは、教皇の掲げる社会正義は、モーゼの十戒に違反するとともに法の下の平等に反していると語った。

https://www.youtube.com/watch?v=WZFx2TuEVw4

トランプ前大統領やブラジルのボルソナロ前大統領とたびたび比較されるミレイ氏は、トランプ氏について、社会主義者と国家統制主義者との戦いを真に理解しており、富の源泉は民間セクターであることを完全に理解している少ない1人などと称賛している。

勝利の一報を受け、トランプ氏はTruth Socailに祝辞を投稿。「世界が見ていた。非常にあなたを誇りに思う。あなたは国家を好転させて、真にアルゼンチンを再び偉大にするでしょう」と締め括った。