イケア 来春マンハッタンに米国初の都市型店舗オープン

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スウェーデンの家具大手イケア(Ikea)は3日、2019年春マンハッタンに、米国初の都市型店舗「イケア・プランニング・スタジオ」(Ikea Planning Studio)をオープンすると発表した。

都市型新コンセプト店

「プランニング・スタジオ」はイケアの新たなコンセプトストアで、ニューヨークのような大都市の住民をターゲットとし、都会暮らし向けの商品セレクションや、自宅へのデリバリーサービスを提供する。
CNNによると、店内には厳選された商品が陳列され、ほとんどの商品はデリバリー対応となるショールーム型となる。額縁など小物類の販売や、人気のカフェは併設されないとウェブメディアのcurbedは述べている。

場所は、ミッドタウンの59丁目、百貨店ブルーミングデールズ (Bloomingdale’s) の向かい(住所:999 Third Avenue)で、元アーバンアフトフィッターズの店舗となる。
新店舗の売り場面積は、約1万7,530平方フィート。郊外型店舗の約30万平方フィートに比べ、極めて小さい。
周辺には、家具店CB2や、インテリア、収納用品を扱うコンテナストア(The Container Store)、ホームデポなどがある。

ブルックリンのレッドフック店は、マンハッタンの開店に向けて、改装される予定だ。

米国市場を担当するラース・ピーターソン(Lars Petersson)氏は、「我々は、急速に変化する小売環境について認識しており、長期的な成長のため、顧客のニーズに合わせて変革しています。
ニューヨークは米国内で最も活気のあるダイナミックな都市であり、小売、ビジネス、カルチャーの中心地である。
初の都市型店舗をオープンするにあたり、当然の選択だった。」と声明で述べている。

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イケアは現在、eコマースや、低価格のデリバリーサービスの導入、店頭ピックアップのクリック&コレクト、昨年買収したオンラインマーケットプレイスTaskRabbitを通じた家具の組み立てなど、新たなサービスへの投資を行っている。

イケアグループは先月、全世界の従業員数の5%相当にあたる7,500人の解雇を発表した。また、今後数年間で世界の大都市に、30の小型店舗を出店する予定だという。