ヒラリー氏 サンダース議員を攻撃「誰も彼を好きではない」

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ヒラリー・クリントン元国務長官は、Hulu(フールー)の新ドキュメンタリー作品「Hillary」の中で、バーニー・サダース上院議員を「誰も彼のことを好きではない。誰も一緒に働きたいと思っていない。」と、2016年大統領選のライバルを批判した。

ハリウッドレポーターによると、ヒラリー氏は作品の中で「彼は長いこと上院議員をしているけど、彼を支持している上院議員は一人。誰も彼を好きではないないし、一緒に働きたいと思っていない。彼はこれまで何も達成していない」と語っている。

21日に公開された同サイトのインタビューでも、ヒラリー氏は批判を展開した。

サンダース氏への評価について、作品制作時と変化がないか聞かれると「はい。そうですよ」と回答。サンダース氏が民主党の指名を獲得した場合に支持するかどうかについて明言を避け、不支持の可能性に含みをもたせた。

ヒラリー氏はまた、サンダース陣営のリーダーや支持者らが、特に女性のライバルに対して厳しく攻撃していると指摘。サンダース氏自身が攻撃的な文化を容認しているとし、大統領としての資質に疑問を投げかけた。

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さらに、サンダース氏とライバル候補のエリザベス・ウォーレンの論争についても言及。ウォーレン氏は2018年のサンダース氏との私的な会合で、サンダース氏が女性候補は2020年大統領選に勝利することができないと述べたと主張。サンダース氏は否定している。

ヒラリー氏は、2016年にサンダース氏から「不適格」と批判されたことを振り返りつつ、ウォーレン氏の一件を「パターンの一部」だと語った。「彼よりも多くの経験があったし、成果をあげていた。しかし、それが私に対する攻撃だった」と述べた。

サンダース氏の言動や陣営の文化について、より注視するべき問題との見解を示し、「なぜなら、現在の政権にみられる侮辱や攻撃、相手をおとしめるような振る舞いをやり過ごしたり、報酬を与えるのではなく、人々を一つに束ねる大統領が選ばれて欲しいから」と語った。

クリントン氏のコメントに対し、サンダース氏は声明で「私の焦点は、米国史における重大な瞬間にある」と上院で本格審理がスタートしたトランプ大統領の弾劾裁判に言及。「われわれはともに前進し、米国史上もっとも危険な大統領を打ち負かそうとしている」と、直接的な回答を避けた。

サンダース氏は2020年大統領選の民主党の有力候補の1人。2016年予備選では、クリントン氏の勝利が確実となった後、トランプ氏当選を阻止するためにクリントン氏支持を表明し、キャンペーンを行なった。

しかしクリントン氏はサンダース氏がなかなか支持を表明しなかったことがトランプ氏勝利に寄与したと非難しており、ドキュメンタリーの中では「正直言って、バーニーにはイライラした」と語っているという。

ドキュメンタリー「Hillary」は4話構成で、今週からスタートするサンダンス映画祭で上映。3月にHuluで配信される。

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