ヘンリー王子とチャールズ国王「腹を割って話し合い」、兄は含まれず

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来月6日にロンドンで営まれるチャールズ国王の戴冠式に単独で出席するヘンリー王子。英紙テレグラフによると、出席の判断を前に、父チャールズ国王との間で前向きな話し合いが持たれたという。

メディアのインタビューや今年1月に出版した回顧録「スペア」の中で英王室の内部事情を暴露してきたヘンリー王子だけに、戴冠式出席をめぐって様々な憶測が飛び交ったが、先週ようやく単独で参加することが明らかにされた。

ヘンリー王子とメーガン妃の友人とされる人物によると、発表の少し前に、王子とチャールズ国王の間で「前向きな話し合い」があった。王室離脱騒動以来、ヘンリー王子と英王室メンバーとの確執は深まるばかりだったが、今回のチャールズ国王との会話は和解に向かう兆しと受け止められている。

英紙SUNも、出席の決断を前に、親子が腹を割って話し合ったと伝えている。ヘンリー王子は国王に何度も連絡を試みたが、公務と式典の準備に忙しい国王は一度しか会話をする時間がなかったという。情報筋によると、両者には「修復の意志と希望」が見られた。また国王は息子の決断に「満足」しており、メーガン妃がカリフォルニアに留まることに「理解」を示しているという。

一方、兄のウィリアム皇太子とは会話がなかったという。著書「スペア」でヘンリー王子は、皇太子から暴力を振るわれたこと、皇太子がチャールズ国王の再婚に反対しカミラ王妃を「意地悪な継母」などと罵ったことなどを明かし、インタビューでも発言している。プライベートなエピソードを暴露されたウィリアム皇太子は、裏切られた気持ちでいるとも伝えられている。

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戴冠式は国王が王冠を授かり公式に即位を知らしめる行事で、チャールズ国王にとって非常に重要な節目になる。

ヘンリー王子は王室との確執を気にかけ、決断に至るまで何週間も迷ったとみられている。単独での参加を決めたのは父親の節目に立ち会いたいという思いからで、ある情報筋はテレグラフに、「父へのサポートの気持ちを、その場に姿を見せて表すことが目的。出席は個人的に決めたもので、アピール目的ではない」と話した。

ヘンリー王子はカリフォルニアから飛行機でロンドンに向かうと見られている。ウェストミンスター寺院で営まれる戴冠式には出席するが、コンサートやその他式に関連する他のイベントには参加しない予定で、公務から引退しているためバッキンガム宮殿のバルコニーに立つメンバーとしては招かれていないという。

メーガン妃は、アーチ―王子とリリベット王女とともにカリフォルニアに残る。アーチー王子の4歳の誕生日がちょうど戴冠式当日で、これがメーガン妃が欠席する理由のひとつと報じられている。なお二人の子供は、戴冠式に正式に招待されていない。

ウィリアム皇太子夫妻の長男ジョージ王子は、戴冠式で国王のロープの裾を運ぶ「ページ・オブ・オナー」を務める。長女シャーロット王女と次男ルイ王子も行進に参加する計画。チャールズ国王に付き添う子供たちはウィリアム皇太子側の孫たちのみということになる。

戴冠式の週末、ヘンリー王子はかつて故エリザベス女王から贈られたフロッグモアコテージに滞在すると見られている。同コテージについて、チャールズ国王はヘンリー王子とメーガン妃に退去を命じているため、今回が最後の滞在になる見通しだという。