GoFundMe 政府職員救済クラウドファンディングをスタート – 米政府閉鎖で

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政府機関の一部閉鎖が続く中、クラウドファンディングサイトのGoFundMe(ゴーファンドミー)は、閉鎖により影響を受ける政府職員のための救済ファンドをスタートした。

同社のロブ・ソロモン(Rob Solomon)最高経営責任者の発表によると、募られた寄付金は、食事や必要なカウンセリング、住宅に関する救済など、政府職員に直接的な援助を提供する非営利団体に分配される。救済を提供する機関には、著名シェフのホセ・アンドレ氏(José Andrés)による非営利団体「ワールド・セントラル・キッチン」や、おむつの提供を支援する「ナショナル・ダイパー・ネットワーク」の名が挙げられている。

政府機関の閉鎖は本日で30日目を迎える。過去最長の閉鎖により80万人の職員が、給与が支払われないなどの影響を受けている。

ソロモン氏は声明で「彼らの落ち度ではないのに、政府職員たちは赤ちゃんのオムツを買う余裕さえない。世界で最も強力な国家の従業員が、無給の労働を余儀なくされ、おむつやフードバンクに並ばなければならない。理解できないことだ。」と語った。

ファンドの目標額は75,000ドル(約830万円)に設定。現時点ですでに69,000ドル以上が集まっている。

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このほか、オンライン決済サービスペイパルが、2,500万ドルのファンドを設立し、政府職員に一人500ドルを上限に無利子で貸し出すことを発表している。

政府再開の見通しは?

トランプ大統領の求める57億ドルのメキシコ国境の壁建設費を巡る議会の対立で、一部の政府機関は予算が成立せずに、閉鎖に追い込まれている。再開に向けてトランプ大統領は19日、一部の不法移民の救済プログラムを延長するなど、民主党に譲歩した妥協案を発表した。しかし、民主党は57億ドルの費用を拒否する姿勢を崩さず、膠着状態が続いている。

なお、GoFundMeでは昨年12月、国境の壁の建設を支持する人物により、建設費用のファンディングプロジェクト「We The People Will Fund The Wall」が開始され、話題となった。