バイデン親子の偽情報にロシアが関与、FBI元インフォーマントが自白、米司法

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米司法省によると、バイデン親子を中傷する虚偽の情報を提供したとして今月逮捕・起訴されたFBIの元インフォーマントが、情報にロシア諜報機関の関係者が関与していたことを自白した。

FBIの元機密情報提供者アレクサンダー・スミルノフ被告は14日、カリフォルニアの連邦大陪審によって、虚偽の陳述をした罪などで起訴され、同日、ネバダ州で海外から帰国したところを逮捕された。

司法省によると、イスラエル国籍のスミルノフ被告は2010年からFBIの機密情報提供者として活動していた。2020年6月、FBIの監督者に対して、2015年または2016年にウクライナの天然ガス会社ブリスマの創業者、ミコラ・ズロチェフスキー氏(Mykola Zlochevsky)と2度面会する機会を持ったと報告。その中で、ズロチェフスキー氏がバイデン氏の息子ハンター氏を「父親を通じてあらゆる種類の問題から自分たちを守る」ために雇用したと認めたと報告したほか、ウクライナの検事総長による汚職捜査を逃れるために、当時副大統領だったバイデン氏とハンター氏にズロチェフスキー氏がそれぞれ500万ドルを支払ったと証言した。

しかし、スミルノフ被告がブリスマと接触したのは2017年で、バイデン氏は一般人となり、ウクライナの検事総長が解任された後だったことが発覚。虚偽の情報提供と証拠を捏造した罪で起訴された。

司法省は、今回新たにネバダ州の連邦裁判所に提出した文書で、拘束した14日に実施した聴取で、スミルノフ被告が「ロシア諜報機関関係者が実業家1(ハンター・バイデン氏)に関する話を流すことに関与したことを認めた」と明らかにした。

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司法省は裁判所に拘束の継続を命じるよう求めており、その理由に、外国の諜報機関とつながりがあり、逮捕の2日後にも海外への渡航を計画するなど、海外に定住する恐れがあると指摘。さらに600万ドルの資金にアクセスでき、余生を海外で安心して暮らすことができるとしたほか、米国のイスラエル領事館でいつでもパスポートを取得できると主張した。

下院共和党は、バイデン大統領の弾劾訴追に向けた調査の過程で、スミルノフ被告の報告を「高度に信頼できるFBIの情報源」として取り上げていた。スミルノフ被告の起訴を受け、民主党は弾劾調査の取り下げを求める声を強めている。