バイデン氏とトランプ氏が「日食」対決、軍配はどちらに?

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米国民が熱狂した「皆既日食」の一大イベントに、バイデン氏とトランプ氏も参戦。有権者へのアピール合戦を繰り広げた。

トランプ氏は日食の前日、自身のソーシャルネットワークTruth Socialのアカウントに1分30秒の動画を投稿した

キューブリックの映画『2001年宇宙の旅』のオープニングをモチーフとしたCMは、「人類史上最も重要な瞬間」と書かれた文字とともに、サングラスをつけて、日食を待ち侘びる人々が映し出される。「ツァラトゥストラはかく語りき」の音楽に合わせて登場するのは、トランプ氏の横顔のシルエット。トランプ氏が太陽を完全に覆い隠し、歓喜する群衆。国民のモンタージュ写真と共に「われわれはアメリカを救う。メイク・イット・グレート・アゲイン」とメッセージが表示された後、U.S.Aコールで終わる。

TIME誌は、トランプ氏の動画を「奇妙なキャンペーンCM」と伝えている。

一方、バイデン大統領は、トランプ氏の大統領時代の”あの行為”を揶揄する「啓蒙ビデオ」を作成した。

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トランプ氏は2017年8月、国内で観測された皆既日食の最中、ホワイトハウスのバルコニーから太陽を直接見るような仕草をしたことで、側近が慌てて「見ないで」と叫ぶハプニングがあった

専用の保護サングラスをつけたバイデン氏は、トランプ氏と同じ場所に立ち、「日食を安全に楽しもう。ふざけちゃだめだ」と呼びかけた。

ネットでは、バイデン氏の支持者から「ダーク・ブランドンがトランプを引きずり下ろすのが、私の生きがい」「彼はダーク・ブランドンなんかじゃない、日食ブランドンだ」などの称賛が寄せられる一方、MAGAファンからは「バイデンが2017年のことを覚えていたなんて想像もつかない。彼はどこにいて、誰と話しているのかすら分からないのに」「自転車でこけたり、階段を踏み外したりしている人が、バカはやめろだって?」といった皮肉の声が投稿されている。

なお、専門家によると、専用の保護具を付けずに太陽を見ると、わずか数秒間であっても「日光網膜症」を発症し、かすみ目や盲点、歪み、光過敏症、頭痛などを引き起こす危険性があるという。