トイレを借りようとしただけのはずが・・大手金融企業社員 アジア料理店で大暴れ、職場をクビに

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大手金融会社クレディ・スイスの男性社員が、マンハッタンのコリアンタウンにある料理店で従業員を暴行し、怪我をさせる出来事があった。同社はこの社員を解雇したという。ニューヨークポスト紙が伝えた。

暴行したのは、クレディスイスでメディア・インフォメーションサービスのディレクターとして働いていたローマン・キャンベル氏。ウェスト32ストリートにあるレストラン「シャンハイ・モン」のオーナー、ジェーン・イさんによると、キャンベル氏は4日未明に店を訪れ、トイレを使用したいと尋ねたという。

トイレを使えるのは客のみだと伝えると、キャンベル氏は態度を一変。好戦的になり、退店の要求を拒否して携帯電話でイさんを撮影し始めた。

同紙が入手した監視カメラや携帯電話の動画には、キャンベル氏がイさんの電話をひったくろうとしたり、ウェイターと取っ組みあいをしたりする様子が撮影されている。ウェイターの一人は、キャンベル氏をドアに向かって押した際、顔を殴られ、流血する怪我を負った。

映像にはまた、警察が複数人で店に入り、キャンベル氏を店外に導く様子も映っている。

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イさんの夫トラさんは同紙に、キャンベル氏が暴れている最中、10人くらいの客が入店したが、騒動を見て店を去ったと損害を訴えた。また、顔に怪我を負った従業員は、事件がトラウマとなり、酔った客の接客を恐れるようになったと明かした。

騒動の様子がインスタグラムに投稿されたことから、会社の知るところとなった。同社は声明で「ソーシャルメディアで拡散されている問題について認識している。社外で起きたもので、クレディ・スイスとは関係がない」とした上で、「クレディ・スイスは、差別、いじめ、いかなる暴力を認めないポリシーを維持しており、これを遵守する」と発表。情報筋はポスト紙に、キャンベル氏は解雇されたと話したという。

ニューヨーク市警察では現在調査を進めているという。逮捕者は出ていない。