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44年連れ添ったおしどり夫婦 コロナ感染で相次ぎ死亡

44年間連れ添い、互いに相棒と呼び合う仲良し夫婦が、新型コロナウイルスに感染して死亡した。CNNが報じた。

訃報が伝えられたのは、アリゾナ州在住のボブさんとスー・ウォーカーさん夫妻。スーさんは11月30日に、ボブさんは12月2日に同じ病院で息を引き取った。

感染が分かったのは、サンクスギビングデーの直前だった。妻スーさんは持病の慢性閉塞性肺疾患が再発したと思い、病院で診察を受けた際に判明した。夫のボブさんは、自宅で行った検査で、陽性が確認された。

遺族の話によると、2人ともワクチンを接種していなかった。ボブさんも健康に問題を抱えており、最近、糖尿病の合併症で、足の一部を切断したところだったという。

ボブさんは、集中治療室に入り、人工呼吸器を装着していた。一方、スーさんは、病院内を動き回り、お腹が空いてタコベルが食べたいと述べるなど、回復の兆しを見せていた。

入院中、家族はFaceTimeを設定し、スーさんが夫に話しかけたり、姿を確認できるようにした。
衰弱したボブさんの姿を目にしたスーさんは、呆然と電話を見つめた後、起き上がって「良くなるのよ。クリスマスまでに家に帰らなくちゃ」と励ましたという。スーさんはその翌日、容態が急変し、亡くなったという。

遺族が2人の遺灰を受け取ったのはクリスマスの数日前だった。娘のステファニーさんは、今でも両親と話したい衝動に駆られる、と心境を明かし、「コロナはリアル。人を選ばない」「このウイルスで1人の親を失うだけでも恐ろしい、短期間で2人とも失うなんて信じられない」と語った。

遺族は3月に、2人が結ばれた教会で、45回目の結婚記念日を祝う予定だという。

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