律儀な空き巣 窓の破損代を置いて逃走

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ニューメキシコ州サンタフェで、空き巣に入った家で飲み食いするなどした男が逮捕・起訴された。

起訴されたのは、同州東部にあるメルローズ在住のテラル・クリステッソン(34)被告。

地元メディアが警察の報告書をもとに報じたところでは、クリステッソン被告は31日、ヴェレダ・セレナにある住居に窓を割って侵入。家主が帰宅するまで、風呂を浴び、ビールや食事をとり、寝るなどした。

帰ってきた家主と鉢合わせになった際、AR-15ライフルが隣に置いてあった。しかし、脅しに使用せず、「窓を壊した弁償だ」といって、リビングルームに200ドルを置いて去ったという。

家主は警察に、クリステッソン被告は「恥ずかしい様子で、謝った」と説明。犯行の理由を尋ねると「家族がテキサス州東部で殺害され、自分も何者かから逃げている」と話したほか、家から160キロメートルほど離れたところで、車が故障したと事情を明かすなどしたという。被害額はわずか15ドルで、飲み食い以外、何も盗らずに逃走した。

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クリステッソン被告が捕まったのは翌日。レストランのドライブスルーで、女性に銃を突きつけて車を盗もうとしたが、クラクションを慣らされるなどの抵抗にあい、逃走。その後、歩いているところを警察官に拘束された。

クリステッソン被告は警察の調べに、空き巣の理由について、吹雪に遭い、凍死するのを恐れたとも話しているという。

加重侵入罪、窃盗罪、器物損壊罪などで起訴され、現在、サンタフェ郡刑務所に収監されている。