サウスカロライナ州民主党予備選挙 バイデン前副大統領の勝利確実

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29日、サウスカロライナ州で民主党予備選挙が行われ、米複数メディアはジョー・バイデン前副大統領が勝利を確実にしたと報じた。

NBCニュースによると、69%の結果が報告された時点で、バイデン氏が49.9%を獲得。サンダース氏が19.2%で2位となっている。

一度は支持率で圧倒していたバイデン氏だが、アイオワ州、ニューハンプシャー州の結果が振るわず、ネバダ州ではサンダース氏に大差をつけられ2位に終わった。選挙戦を継続するために、自ら「ファイアウォール」と呼ぶ同州での勝利に望みを託していた。

勝利の一報を受け、バイデン氏は「数日前、マスコミと評論家はわれわれのキャンペーンは死んだと宣言した。しかしながら今晩をもって、我々がとても元気であることが明らかだ。勢いを維持するためにあなた方の支援を必要としている」と、3月3日のスーパーチューズデーに向けて支持を呼びかけた。

NBCによると、バイデン氏は同州の54人の代議員のうち、少なくとも20人を獲得する。これにより、バイデン氏が獲得する代議員数は合計で少なくとも35人となり、サンダース氏に次ぐ2位に浮上する。

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スーパーチューズデーでは14州で一斉に予備選挙が行われる。代議員数の最多のカリフォルニア州とそれに次ぐテキサス州の世論調査ではいずれもサンダース氏が支持率で圧倒している。これらに次いで代議員数の多いノースカロライナ州では、僅差でバイデン氏がリードしている。

CNBCによると、出口調査では予備選に投票した56%が黒人で、このうち10人に6人がバイデン氏を支持した。一方、サンダース氏を支持したのは17%で、トム・ステイヤー氏は14%だった。サウスカロライナ州選出のジェームズ・クライバーン(James Clyburn)下院院内幹事が選挙直前でバイデン氏の支持を表明したことも勢いを後押しした。出口調査では、予備選に投票する有権者の47%が、クライバーン氏の選択を重視していると回答。このうちの半数以上がバイデン氏に投票しているという。

バイデン氏の勝利を受け、トランプ大統領はツイッターで、スーパーチューズデーから参戦するマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長は撤退するべきだと、横槍を入れた。

「サウスカロライナの民主党予備選でのおネムのジョー・バイデンの勝利は、チビのマイケル・ブルームバーグの冗談のようなキャンペーンの終わりであるべきだ。大統領候補者討論会での史上最低のパフォーマンスの後、チビのマイクはバイデンの少ない支持者を分裂させ、奪い去った!」