バイデン前副大統領 セクハラ非難に釈明「パーソナルスペースにもっと気配りを」

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不適切な振る舞いで不快な思いをさせられたとして、複数の女性から告発されているジョー・バイデン前副大統領は3日、ビデオを通じて釈明を行なった。

約2分間の動画の冒頭、バイデン氏は「これまでキャリアの中で、常に人間的繋がりを築くよう努めてきた…握手をし、ハグをし、肩を掴んで”君ならできる”と告げてきた」と、自身の振る舞いの意図について語った。

最初の告発者のルーシー・フローレス(Lucy Flores)氏は、2014年にネバダ州副知事選に出馬した際、選挙3日前の集会の舞台の袖で、バイデン氏から肩に触れられるなどしたほか、後頭部にキスをされたとことをメディアを通じて告白。同氏は、バイデン氏の振る舞いを「完全に不適切」で、出馬の資格がないと非難していた。

ビデオでバイデン氏は「社会の基準が変化してきた。パーソナルスペースを守る境界線も変化し、私はそれを了解している。彼女達の主張に耳を傾けている」と述べ、「もっと気を使うように心がける」と、今後はスタイルを改める意向を語った。

フローレス氏の告発から3日後の1日、コネチカットの女性が政治イベントで鼻をこすり合わせるなどの、不適切な振る舞いを受けたことを告白した。さらにその翌日、バイデン氏から不快な思いをさせられたとする2人の女性が名乗り出ていた。

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最初の女性の告発を受け、バイデン氏は「意図したものではない」と疑惑を否定する声明を発表していたが、釈明を求める声が高まっていた。

現在のところ、大統領選出馬を正式に表明していないバイデン氏だが、イースター後に出馬に踏み切るとの憶測もある。

出馬発表前に事態を収めたいバイデン氏だが、第一告発者のフローレス氏は、バイデン氏のビデオに対し「謝罪を未だしておらず、バイデン副大統領は不適切な行動に対する個人的責任を取ることがいかに重要か知るべきだ」と述べるなど、釈明は不十分との意見をツイッターで発表した。