ダイアン・キートンを失って――アル・パチーノが抱く「後悔」とは

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Matteo Chinellato / Shutterstock.com

アル・パチーノ(85)は、長年交流のあった女優ダイアン・キートン(79)と結婚に至らなかったことを深く後悔しているのかもしれない。近い関係者が彼の想いを明かしている。

ダイアン・キートンは2025年10月11日、カリフォルニア州で亡くなった。死因は公表されていない。近親者によれば静かな最期だったという。ロサンゼルス消防局は11日朝、キートンの自宅に出動し病院へ搬送したことを確認している。

キートンとパチーノは1970年代の映画『ゴッドファーザー』の共演で知り合い、交際に発展した。報道によると二人は70年代から80年代にかけて断続的に交際を続けた。パチーノは友人に対し、キートンが「人生で最も愛した女性」だったと語っていたという。

その友人は英紙デイリーメールの取材に対し、「彼は結婚のチャンスを逃したことを永遠に後悔するだろう」と語り、「彼女は驚異的な女性であり、彼はいつも彼女のことをそう呼んでいた」と明かしている。

一方、キートンは2017年のインタビューでパチーノに「一目惚れした」と告白し、彼の魅力を「迷子の孤児のようなクレイジーな天才」と評していた。キートンから結婚を迫ったが、パチーノが応じなかった。彼女が1990年に最後通告を突きつけ、正式に破局したとされる。ただしその後も二人は友好的な関係を保ち、2017年にキートンがアメリカ映画協会の生涯功労賞を受賞した際にはパチーノが祝辞を述べている。

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キートンは結婚していなかったが、50代で29歳の娘デクスターと25歳の息子デュークの二人の子を養子として育てていた。パチーノも結婚歴はないが4人の子供がおり、最年少のローマンは今年2歳の誕生日を迎えている。

キートンは、ウッディ・アレン監督との長年の仕事と交際でも知られている。1977年の『アニー・ホール』でアカデミー主演女優賞を受賞し、そのユニセックスなファッションスタイルは今も多くの人々に影響を与えている。

『アニー・ホール』は二人の関係に基づいた作品ではないかとの噂があった。彼女は当時、ニューヨークタイムズの取材に「真実ではないけれど、真実の要素もある」と語っている。

別れた後もアレンの強い支持者であり続けた。2018年に#MeTooムーブメントでアレンの養女に対する性的虐待疑惑が再燃した際、SNSに「ウディ・アレンは私の友人であり、私は彼を信じ続けている」と立場を明らかにした。

Page Sixによると、アレン監督はキートンの死を知り、「ひどく取り乱している」という。ある情報筋は同サイトに「彼は自分の死についても考えているようだ」と語っている。