TVプロデューサー、子供を置いて妻と外出中に心臓発作で死亡、妻が逮捕

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先月、米ABCニュースのプロデューサーが亡くなったことが報じられたが、その死亡から数時間後、同伴していた妻が子供を危険にさらした容疑で逮捕されていたことがわかった。

亡くなったのは「ディス・ウイーク・ウィズ・ジョージ・ステファノプロス」のプロデューサー、ダックス・テヘラ氏(37)。ニューヨークポスト紙によると、先月23日、マンハッタンのステーキ店「ボビー・バンズ」に妻ベロニカさん(33)と外食に出かけた際、心臓発作で倒れ死亡した。この間、滞在先のホテルに生後5ヶ月と2歳の娘を置き去りにしていた。店とホテルの距離はわずか2ブロックだった。

ベロニカさんはポスト紙に対する声明で「夫が12月23日に倒れた際、救急車に同乗して病院に連れ添った」と説明。「カメラで監視する間、親しい友人と両親に、子供たちのホテルの部屋に駆けつけて世話をするよう頼んだが、ホテルは友人の入室を拒否し、代わりにニューヨーク市警察を呼んだ」と述べた。カメラ2台で監視し、子供に被害はなかったとする一方で「浅はかな判断だった」と非を認めている。

ニューヨーク市のガイダンスによると、ニューヨーク州法では子供を一人にできる年齢は定めておらず、親が判断の責任を負うとしているが、非常に幼い子供は一人にしてはならないとしている。

子供らは数時間にわたって放置されていた可能性がある。

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ポスト紙が、情報筋の話をもとに伝えたところでは、夫妻がステーキ店に向かったのは午後8時頃だった。ベロニカさんの要請で友人らがホテルに着いたのは午後10時頃で、スタッフが部屋に残されていた子供たちを見つけ、通報したのはさらにその後だった。警察がベロニカさんを逮捕したのは午後11時頃だったという。携帯電話は部屋に置いたままだったことが捜査で分かっており本人の供述と異なるが、ベロニカさんの代理人は、子供たちの様子はテヘラ氏の携帯電話を使ってモニターしていたとしている。

店側によると、テヘラ氏が倒れたのは食事をとる前だった。料理を運んだ従業員が、テヘラ氏の具合が悪そうな様子に気づき「大丈夫ですか?」と声をかけると、立ち上がって店外に歩いて出た後、店の角で倒れたという。

ベロニカさんは子供を危険にさらした罪で起訴され、今月12日にマンハッタンの裁判所で初公判が行われる。

ダックス・テヘラ氏は、ダートマス大学で歴史学を専攻し学位を取得。コロンビア大学の大学院でジャーナリズムを学んだ。NBCやフュージョン・メディア・ネットワークでリサーチャーを経て、2017年にABCにシニア・プロデューサーとして入社。「ディス・ウイーク」は2020年2月から担当していた。