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キャシー・ウッドのARK、AMDを約1.1億ドル売りエヌビディアへ――今週の売買動向(9/28〜10/2)

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キャシー・ウッド(Cathie Wood)率いるARK Investの今週の売買は、推計で買いが約2.6億ドル、売りが約1.8億ドルだった。最大の動きは9月29日のAI半導体の入れ替えで、AMDを約1.1億ドル売り、エヌビディアなどに資金を移した。ゲノム関連でも、前週から続く銘柄の入れ替えが進んだ。 (金額は、売買株数に各取引日の終値を掛けた概算)

AMDを売り、エヌビディアへ

ARKは9月29日、4本のETFで計181,767株のAMD株を売却した。同日の終値607.57ドルで換算すると約1.1億ドルになる。ARKイノベーションETF(ARKK)、ARK自律技術&ロボティクスETF(ARKQ)、ARK宇宙・防衛イノベーションETF(ARKX)では、いずれもETFの約0.74%分を同じ比率で減らしており、ファンドごとの判断というより戦略全体での配分変更とみられる。

同じ日に、エヌビディア株を4本のETFで計356,681株(約8,100万ドル)買った。ブロードコム(約2,700万ドル)とAIクラウドのコアウィーブ(約2,200万ドル)も買い、10月2日にはAI半導体のセレブラス(約2,000万ドル)を追加している。ARKKでの組み入れ比率は、エヌビディアが2.48%から3.07%に上がり、AMDは2.90%から2.15%に下がった。

ARKは売買の理由を公表していない。ただ、前日の9月28日(月)には両社がそれぞれ大きな発表をしていた。

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エヌビディアは、取締役会が自社株買いの枠を1,500億ドル増やしたと発表した。これで残りの枠は2,350億ドルになる。同社が8月26日に発表した第2四半期(2027年度)決算では、データセンター売上高が前年同期比117%増の890億ドル、粗利益率は75.0%だった。

AMDは同じ日、Fei-Fei Li氏が率いるAI研究所World Labsを、全額株式交換により約82億ドルで買収すると発表した。ロボティクスや物理AIなど、AIの用途の広がりに合わせて次世代の計算基盤を開発する狙いだという。買収額はAMDの時価総額(約1兆350億ドル)の1%弱にあたる。AMD株はこの日、3.61%下落した。

AMD株は今年に入って急騰しており、ARKが売った9月29日の時点で年初来の上昇率は約184%に達していた。2025年度の1株利益(2.63ドル)に対する株価収益率(PER)は約231倍になる。24/7 Wall St.は、AMDは割高になった一方、エヌビディアは利益率が高いのに割安だとして、ARKの判断を妥当とする見方を示している。

もっとも、AMD株は売却後も上昇を続け、10月2日には633.91ドルと年初来高値を更新した(年初来+196%)。

宇宙・原子力:ロケットラボを2週連続で買い

宇宙・原子力関連では、原子炉メーカーのBWXテクノロジーズを10月1〜2日に計172,005株(約2,340万ドル)、小型ロケットのロケットラボを10月1日に233,482株(約1,650万ドル)買った。ロケットラボは前週の9月22日にも359,612株を買っており、2週続けての買いとなる。

9月29日にはテスラ株を48,352株(約1,710万ドル)、SpaceX株を9,112株(約130万ドル)買った。両社株の売買は少なくとも3週間ぶりだ。前日の9月28日にはStarshipが初めて軌道に到達し、ウッドは同じ29日に公開されたポッドキャストで両社の合併を予測した。ただ、金額は今週の売買の中では小さい。両社はARKの6本のETF全体で保有額の1位(テスラ、7.37%)と2位(SpaceX、5.41%)を占める主力銘柄だ。

ゲノム:解析ツールから治療薬へ

ゲノム関連では、遺伝子解析ツールの10xジェノミクスを計447,509株(約4,030万ドル)売り、テンパスAI(約1,060万ドル)とツイスト・バイオサイエンス(約870万ドル)も売った。

一方、遺伝子編集のインテリア・セラピューティクスを4日連続で計1,594,756株(約1,940万ドル)、がん診断のベラサイトを3日連続で計355,184株(約1,610万ドル)買った。前週もスクライブ・セラピューティクス、ビーム・セラピューティクス、アイオニス・ファーマシューティカルズを買い、ツイストと10xを売っている。解析ツールから遺伝子編集・治療薬へと資金を移す流れが、2週続いている。

フィンテックほか

ARKフィンテック・イノベーションETF(ARKF)などでは、エアビーアンドビー(約690万ドル)、アマゾン(約420万ドル)、ブロック(約250万ドル)、ドアダッシュ(約230万ドル)を買った。一方、ジロー・グループを連日売り(計151,905株、約420万ドル)、パランティア(約400万ドル)とアルファベットも小口で売っている。

来週以降の注目点

テスラは10月21日(日本時間22日早朝)に第3四半期決算を発表する。SpaceXは9月30日に第3四半期を終えたが、決算の発表日は未定だ。SpaceX株は10月9日と24日にそれぞれ最大約3.3億株のロックアップ解除を控え、Starshipの15回目の試験飛行の行方も注目される(暫定的計画では10月19日)。AI半導体では、エヌビディアの自社株買いの進み具合と、AMDのWorld Labs買収の手続きが次の焦点になる。