米ニュージャージー州で銃撃戦 警官と市民含む6人死亡

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10日、米東部ニュージャージー州ジャージーシティ(Jersey City)で銃撃事件が発生。警官1人と市民3人、容疑者2人が死亡した。

当局の発表によると、週末にベイヨン(Bayonne)で発生した殺人事件に関連し、警官がレンタカーのU-Haulを停車させ車に近づいたところ、容疑者が車から飛び出し、発砲したという。銃弾を受けた勤続15年のベテラン警官、ジョセフ・シールズ(Joseph Seals)さん(39)は死亡が確認された。

男女の容疑者2人は、トラックでマーティン・ルーサー・キング・ドライブにあるユダヤ系スーパーマーケットに向かい、立てこもった。午後12時半頃、スーパーで容疑者と警官らはこう着状態となった。

NBCニューヨークによると、監視カメラには、容疑者2人が通りで超正統派ユダヤ人を撃ち、店に駆け込む様子が映っていたという。

容疑者は銃と多数の銃弾を所持しており、車内には爆弾製造の原材料が残されていた。数時間、銃撃戦が続き、その間に2人の警察官が銃弾を受け病院に搬送された。命に別条はないという。双方で少なくとも100発の打ち合いがあったという。店内にいた2人の客とレジ係の従業員1人が銃で撃たれ死亡し、1人が負傷している。

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午後2時には市内にある全ての学校に封鎖命令が発令され、SWATや、ニューアーク市からATF(アルコールたばこ火器爆発物取締局)、FBI、ニューヨーク市警察の特殊作戦部隊などが駆け付けた。

当初、事件はテロや憎悪犯罪によるものではないと発表されたが、同日夜にジャージーシティのスティーブン・ファロップ(Steven Fulop)市長はSNSで「銃撃犯は攻撃した場所を標的としていた。」と憎悪犯罪の可能性を示唆し、「今後警察官を追加で配備する可能性がある。」述べた。