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愛犬を救おうとした女性 熱水に飛び込み 全身大やけど イエローストーン国立公園

米イエローストーン国立公園で4日、熱水泉に落下した愛犬を救おうとした女性が、大やけどを負う事故があった。女性は現在、治療のため人工的昏睡状態に置かれている。

デイリーメールによると、ワシントン州在住の女性ライハ・スライトン(Laiha Slayton)(20)さんは、父親とペットのシーズー2匹と共にワイオミング州のファウンテン・フラット・ドライブ付近を訪れていた。

事故が起きたのは、ライハさんが車中にあった犬の紐を探している間だった。車の外にいた一匹の犬が、川から噴出する熱湯にふれたことからパニックとなり、熱水泉「メイデンズ・グレーブ・スプリング」(Maiden’s Grave Spring)に落下したという。

ライハさんも犬を救出しようと、続けて飛び込んだ。熱水泉の温度は、95℃近いという。父親は熱湯からライハさんを引きずり出した後、近くの町まで車を運転し、救助を求めた。グーグルマップで調べると移動距離は約30分となっている。ライハさんは、救急医療用ヘリコプターで、アイダホフォールズにある病院に搬送された。

犬も救助されたが、死亡したという。

現在ライハさんの姉妹がクラウドファンディングサイトのGoFundMeで、医療費の支援を求めている。父親も救助の際、足に火傷を負ったという。この中でカミラさんは、ライハさんは、火傷が全身の90%に及んでいると明かした。すでに2回の手術が施され、現在は「安定した状態で、ゆっくりと回復に向かっている」と述べた。今後、数週間入院が必要になる可能性があるという。GoFundMedeでは、現在4万ドル近い寄付が寄せられている。

過去に死亡者も

事件を受け、国立公園は声明を発表。このなかで「熱水地帯の地面は、薄く脆い状態となっており、地表のすぐ下に熱湯がある」と説明。訪問者は、遊歩道やトレイルを利用し、ペットはひもでつなぎ、車やケージから出さないよう管理するよう呼びかけた。さらにペットは遊歩道、ハイキングトレイル、バックカントリーに入ることは許可されていないと警告している。

イエローストーンの温泉で、観光客が火傷する事故が起きたのは、今年2度目だという。また昨年も2歳の子供がII度の火傷を負っている。2016年と2000年には死亡事故も報告されているという。

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