動物虐待を連邦犯罪へ。トランプ大統領が法案に署名

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トランプ大統領は25日、動物虐待を連邦犯罪とする法案「動物虐待および拷問防止法(Preventing Animal Cruelty and Torture (PACT) Act)」に署名した。

法案は今年1月にフロリダ州選出のテッド・ドイチ(Ted Deutch)下院議員(民主党)とバーン・ブキャナン(Vern Buchanan)下院議員(共和党)が提出したもので、動物に火傷を負わせる、溺れさせる、窒息させる、身体的な怪我を負わせるといった虐待行為を禁じる。違反した場合、最長7年の懲役と罰金が科される。

動物虐待に関しては、2010年に成立した「アニマルクラッシュビデオ禁止法」によって動物虐待を収めたビデオの製作、流通が連邦犯罪に指定されたが、虐待行為そのものはカバーされていなかった。また動物虐待は一般的に各州法に基づいて裁かれているが、連邦犯罪とすることで、諸州間や外国通商、政府所有の場所における虐待行為について、訴追が可能となる。

法案は10月22日に下院を通過。11月5日に上院で可決された。

リチャード・ブルーメンソール上院議員(民主党)ともに上院に法案を提出したパット・トゥーミー上院議員(共和党)は、「動物に危害を加える狂った人は、しばしば人間に対する暴力行為に移行することを証拠が示している。」と指摘。「連邦政府が強力な動物虐待法と刑罰を有することが適切である」と語った。

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