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トランプ氏にコロナうつした人物は?

大統領選を1カ月後に控えた大切な時期に、夫婦揃って新型コロナウイルスに感染したトランプ前大統領。感染経路について様々な憶測が飛び交ったが、トランプ氏は誰からうつされたのか確信していたという。

トランプ政権最期の日々の内実を描いたマイケル・ウォルフ氏の新著「Landslide:The Final Days Of The Trump White House」によると、感染を公表する数日前、バイデン氏とのテレビ討論会を夜に控え、トランプ氏は、クリス・クリスティ前ニュージャージー州知事をバイデン役に据え、練習を行なった。

クリスティ氏のバイデン役はトランプ氏を動揺させるほどの迫力だったという。コロナウイルスの被害について「あなたに責任がある」「完全な失敗だ。みんなウイルスで死んだ。あなたの過失だ」と迫り、さらに、バイデン氏を息子の問題を通じて攻撃しているが、自分の家族こそ問題だらけではないかと詰め寄った。これに対してトランプ氏は、腕を組んでクリスティ氏を睨みつけ、苛立ちを隠せない様子だったという。

この3日後の10月2日の未明、トランプ氏はコロナウイルスに感染したことを公表した。さらにこの翌日にはクリスティ氏も、検査で陽性反応が出たことを発表した。

トランプ氏は後になって、感染はクリスティ氏のせいだと非難していたという。

実際のところ、討論会の準備に関わった人物で最初に陽性が確認されたのは、側近のホープ・ヒックス氏だった。

クリスティ氏はその後、症状が悪化して集中治療に7日間入院した。退院後、テレビのインタビューでマスクの着用を怠ったことは誤りだったと後悔を述べ、トランプ氏のコロナ対応に関して批判的な姿勢を示した。

本ではこのほかに、顧問弁護士だったルディ・ジュリアーニ氏が周囲を困らせたエピソードも紹介されている。

ジュリアーニ氏は、クリスティ氏とは別の日に討論会の練習に参加したが、電話が鳴りっぱなしで、資料を終始めくりつづけるも、目的の内容を一つも探し当てられない始末だった。持参したiPadも使いこなせず、さらに「おならが出っ放し」だったといい、ジュリアーニ氏に、誰もが二度と参加してほしくないと思ったという。

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