50年前の未解決殺人「トルソーキラー」リチャード・コッティングハムを起訴

Bergen County Prosecutor's Office(1980年)

ニューヨーク州ナッソー郡の検察は50年前にダンス教師が殺害された事件について、リチャード・コッティングハム(Richard Cottingham)受刑者(75)を殺人罪で起訴したと発表した。

1968年2月、ロングアイランドにあるショッピングモールの駐車場に停めた車の中で、ダイアン・キューシック(Diane Cusick)さん(当時23歳)が、ダクトテープで口と首を縛られ、殺害されているのが発見された。遺体には、性的暴行を受け、首を絞められた跡があった。

ニューヨークポスト紙によると、昨年サフォーク郡の法執行機関に容疑者に関する情報が寄せられ、「確実な証拠」を元に、キューシックさん事件に関する捜査が再開されていた。今年1月、再捜査で作成されたDNAプロファイルを、全国のデータベースの記録と照合したところ、コッティングハムのものと一致したという。

サフォーク郡のアナ・ドネリー検事長は会見で「DNA(捜査)で起訴につながった最も古い事件となる可能性がある」と説明した。このほかに、ロングアイランドで起きた5件の未解決殺人に関して、コッティングハムが関与した可能性があるとして、捜査を進めているという。

ナッソー郡の警察によると、コッテイングハムは、ショッピングモールの警備員または警察官に扮装し、物を盗んだなどと口実を作り、キューシックさんに近づいた可能性があると話した。

キューシックさんの娘ダーリーンさんは、会見で「この日が訪れるとは思わなかった」「諦めていたが、母と私は裁きを得ることができた」と捜査当局に感謝を述べた。

コッティングハムは現在、1967年から1980年の間に6人の女性を殺害したとして、ニュージャージー州の刑務所に服役している。現在病気で入院しており、罪状認否には病床からオンラインで出廷した。無罪を主張する予定だという。有罪判決の場合、25年または終身刑が科せられる。

NYを震撼させた連続猟奇殺人

コッティングハムは昨年、1974年にニュージャージー州で少女2人が殺害された事件に関し、犯行を認めている。ヒッチハイクでガーデンステートモールに行こうとしていたマリー・アン・プライヤーさん(当時17歳)と、ロレーヌ・マリー・ケリーさん(当時16歳)を車に乗せた後、ホテルに連れ込んだ。3日間強姦と拷問を繰り返した後、溺死させたと自供している。

コッティングハムは過去に、犯罪歴史学者で「アメリカン・シリアル・キラーズ」の著書ピーター・ヴロンスキー氏に対し、85人から100人の女性を殺害したと明かしている。殺害後、遺体をバラバラにする残忍な手口から「トルソー・キラー・リッパー」とも呼ばれた。

これまでに犯行が明らかになったのは12件で、この中には、タイムズスクエア近くのホテルで1979年、火災が起きた部屋の中から、頭部と両手が切断された状態で発見された女性2人の殺人事件が含まれる。被害者の1人は、22歳のセックスワーカー、ディーデ・グーダージー(Deedeh Goodarz)さんと判明したが、もう1人は身元がわかっていない。コッティングハムは当時、ニューヨーク市の保険会社でコンピュータープログラマーとして働いていた。

1980年5月、ニュージャージー州のモーテルで、18歳のセックスワーカーを虐待していた際、警察官に拘束された。