米保守派インフルエンサーで人気ポッドキャスターのベン・シャピーロが、ギャビン・ニューサム・カリフォルニア州知事との対談の中で、次期中間選挙における共和党の厳しい戦況を予測した。
シャピーロは番組で、「共和党は今回は相当な苦痛を味わうだろう」と述べ、現状について「かろうじて過半数を維持しているにすぎず、トランプのコートテイル効果(人気による選挙への波及効果)も期待できない」と分析。スイング地区の減少や有権者構成の変化が、共和党にとって大きな弱点になるとの見方を示した。
医療保険政策をめぐっては、オバマケア補助金(医療保険補助金)の延長を見送った判断を「政治的な失敗」と断じた。「政治とは理想を100%実現する場ではなく、70%を確保して前進するゲームだ」と語り、共和党に対し、現実的な妥協の必要性を訴えた。
トランプの政策については、国境閉鎖や不法移民の国外追放など、移民政策の厳格化を評価する一方で、経済運営には厳しい評価を下した。
「私は関税には非常に批判的だ」と述べ、「最高裁が関税にノーを突きつければ、かなり大きな経済的押し上げ効果が出る」と指摘。司法による歯止めに期待を示した。さらに、「トランプに対する最大の批判点は、投資家が本当に求めているものを満たしていないことだ」と述べ、政策の一貫性の欠如が投資判断を難しくしていると語った。
また、「政府が民間企業に出資すべきではない」とし、「縁故資本主義や国家資本主義と呼ばれるものは、結局のところコーポラティズムだ。それは誤りだ」と強調した。
2028年大統領選の共和党候補については、マルコ・ルビオ国務長官の外交姿勢に一定の評価を示しつつ、「現時点で賭けるなら、最も可能性が高いのはヴァンスだ」と予測した。
シャピーロのほかにも、共和党内で影響力を持つ論客からは、中間選挙への警戒感が相次いで示されている。ブッシュ政権で次席補佐官を務めた共和党のストラテジスト、カール・ローブは、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のコラムで、トランプの暴言やSNSでの振る舞いが中間選挙の惨敗につながりかねないと警鐘を鳴らした。
また、FOXニュースの元看板司会者ビル・オライリーも、自身の番組「No Spin News」で、「下院・上院の両方を維持したければ、医療保険や医療サービスの価格を下げなければならない」と警告している。
