NY州がナンバープレートのコンテスト。異色のデザインが話題

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ニューヨーク州は19日、新たなナンバープレート交付に向けて、デザインコンテストを開始した。
アンドリュー・クオモ(Andrew Cuomo)州知事は、州の公式サイトに5種類のデザインを紹介し、この中から1つを選んで投票してほしいと呼びかけを行っている。

New York State

5種類のうち4種類には自由の女神のイラストが含まれ、そのうちの1種類(右上)はマンハッタンのスカイラインやナイアガラの滝などが含まる。
残り1点(中央)は、「マリオ・M・クオモ・ブリッジ」(Mario M. Cuomo Bridge)のみが描かれている。マリオ・クオモ橋は、元のタッパンジー(Tappan Zee)橋が老朽化により建て替えされた際、クオモ州知事の父(1983年から1995年までニューヨーク州知事を務めた)にちなみ名称が変更されたことで話題となった。

カラーは、現在のエンパイア・ゴールドカラーから、クオモ知事のお気に入りのカラー、ブルーとイエローのコンビネーションとなった。

プレート下部にある呼称は「Empire State」から、ニューヨーク州のキャッチフレーズで、クオモ知事のお気に入りのラテン語「Excelsior」(英語でever upward、さらに上へ!)へと変更になっている。

ニューヨーカーの反応は?

住民からは、様々な意見が寄せられている。「ナイアガラなど州全体の風景が含まれるデザインが良い。」「もっと前のデザインに戻して欲しい。」という意見や、「ちょっと前に変わったばかりじゃないか。」「ライセンスプレートの変更よりも道路や地下鉄の整備、街を綺麗にしてほしい。」と予算の使い道に不満を漏らす声もSNSに上がっている。

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特にマリオ・クオモ橋のプレートに関しては、多くの人がありえないと指摘する。

new license plate
New York State

「ニューヨークといえば….マリオ・クオモ・ブリッジ。なんて誰も思わないだろう!」という意見のほか、「いっそのこと、州の名前もクオモステートに名前を変えた方がいい。」「(クオモの名前がついた橋は)もちろん、みんなニューヨークのものだと分かる。とても象徴的だ。」逆にニューヨーク州=クオモで分かりやすいだろうと揶揄する声も。

陰謀論を唱える人まで現れた。「マリオ・クオモ橋(元タッパンジー橋)に有利なように選ばれたデザインだ。1種類以外は似たり寄ったりで、票が割れる。」

投票は、9月2日まで受け付け、4月以降はコンテストで選ばれた新しいデザインへと随時交換される。
現在のナンバープレートは10年前の2010年4月に変更された。10年間もしくは10年以上使用されたプレートは、25ドルで新しいデザインに交換される。