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プラスサイズモデル「やらせ」暴露 ファットスーツ使用

プラスサイズのモデルを務めていた女性が、 写真撮影時にパッドを入れ、体型を演出したという「やらせ」エピソードを TikTokで暴露し、話題となっている。

インサイダーによると、投稿主のノルウェー出身のプラスサイズモデル、キャロライン・ビョーネリクさんはモデル歴10年、プラスサイズのモデルとしては5年の経歴がある。過去にはルイ・ヴィトンやアルマーニを着てランウェイを歩いた経験もあるという。

ビョーネリクさんは、昨年11月に投稿した動画で、時にはXLから5XLのサイズを展開するブランドの仕事をしたとした上で、「見ていただければ、私がプラスサイズに見合った体じゃないことはわかるはず。ではどうやっているでしょう?」と説明。続けて、広告用の写真撮影時に「パディングと呼ばれる、基本的にはファットスーツをバラバラにしたものを用意しなければならなかった」と暴露し、実際に胸や腰まわりにパッドを入れる様子を実演して見せた。

@coolquinn

Based on questions for my video “from skinny to plus size” with 3M views, link in comments ➡️

♬ Monkeys Spinning Monkeys – Kevin MacLeod & Kevin The Monkey

さらに「それでも不十分なら、こう後ろで束ねて留める」といって、シャツの腰の部分を絞るように後ろからピンで留める様子も再現した。

動画の中でビョーネリクさんは、ブランド側が太ったモデルではなく、やせたモデルをプラスサイズに起用する理由について「首まわりと顔はスリムで鋭く見せたいからだ」と指摘。こうした“やらせ”行為は、「非現実的で不可能な基準を生み出す」と、消費者に有害な影響をもたらす可能性に言及した。

ブランドへの提案として「本当のプラスサイズのモデルを起用すればいい。プラスサイズで素敵な女性はたくさんいるのだから」と述べた。

消費者に業界を変えて欲しい

この動画の再生回数は57万回を超えるなど、反響を読んでいる。

ビョーネリクさんは Insiderのインタビューに対し、 同TikTok動画投稿のきっかけは、ロンドンにいるモデルの友人と話したことだと語った。友人は「とてもやせている」にもかかわらず、「モデルの仕事はどうかと聞いたら、まだプラスサイズ・曲線美の部門にいる、と言っていた」といい、友人曰く、パッドを付けることで仕事が入るのだという。

動画投稿に踏み切った理由については「消費者に現実を知ってもらいたかった。業界を変えたいと思ったら、その力があるのは消費者だから」と説明。「彼らも良い選択ができるし、広告のモデルみたいな見た目にならなくても劣等感を感じなくなる」と見解を語った。

動画に対する反応は概ね好意的なものだという。一部ユーザーからは、ビョーネリクさん自身も今の風潮を作り上げた一人だとの批判もあるというが、これに「全くもって賛同する。だから私はずっと前にこういう仕事をやめたのよ」と話した。

近年、ありのままの自分の体型を受け入れる「ボディポジティブ」の概念が消費者に浸透するにつれ、モデル業界では議論が巻き起こっている。2019年には、フェミニスト系メディアRefinery 29のインタビューに応じたスウェーデンのプラスサイズモデル、サビナが、写真撮影時には「ファット・パッド」を使い、本来のサイズ12から、14ないし16までの洋服のモデルを務めたと告白した。

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