MAGA運動の継承者候補として注目されるJDバンス副大統領が、2028年大統領選出馬の可能性について言及した。
6日、ララ・トランプが司会を務める番組「My View」に登場したバンスは、出馬の意向を問われると、天井を見上げるような仕草を見せて「まだ考えたくない」と回答。一方で「2025年と2026年にしっかり結果を出せば、2027年に政治の話ができると思う」と含みを残した。
かつてベストセラー回顧録『ヒルビリー・エレジー』で脚光を浴び、上院議員を経て副大統領に駆け上がったバンス。40歳の若さでナンバー2の座に就いた彼は、謙虚さを強調した。
「まだ就任から7か月しか経っていないのに、次の仕事のことばかり考える政治家に、アメリカ国民はうんざりしていると思う。素晴らしい人はたくさんいるし、もし最終的に私が出馬することになっても、それは与えられるものではない」
現在の職務については「これまでのどんな仕事よりも重要かもしれない。もちろん、3人の子どもの父親であることを除けば」と語り、好感度を意識した一面も見せた。そのうえで「だから全力で取り組むし、そうすれば政治的なことは自然にうまくいく」と結んだ。
インタビューでは、トランプ大統領を「電源オフがない」「超成功したビジネスキャリア」と持ち上げつつ、民主党有力候補への牽制も忘れなかった。
「トランプ大統領のやり方を真似しようとする人がいるが、あのスタイルは模倣できない。彼自身そのものだ。それに彼らの多くは明らかに悪い実績を持っている」
なお、リアルクリアポリティクスが集計する支持率平均では、バンスが47.8%で独走。フロリダのデサンティス知事が9.5%、ルビオ国務長官が8.8%と続くが、いずれも一桁台にとどまっている。ただし、トランプ支持層の全面的な後押しを得られるかは未知数だ。デイリーメール紙は先月、MAGA運動の立役者スティーブ・バノン氏が「バンスは力不足」と評し、2028年大統領選への自らの出馬を検討していると報じている。