「ハリス指名は間違いだった」──ジョージ・クルーニーが本音を告白

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Andrea Raffin / Shutterstock.com

昨年の大統領選でバイデン撤退論を真っ先に打ち上げたジョージ・クルーニーが、本音を明かした。「カマラ・ハリスは間違いだった」と。

2日放送のCBS「サンデー・モーニング」でのインタビュー。クルーニーは昨年7月にニューヨーク・タイムズへ寄せた寄稿について問われると、少しも後悔はないと語った。
「チャンスはあった。あの論説で書いたように、予備選をやるべきだと思った。早めに現実をテストして、体制を立て直すことが重要だった」

そして、矛先は“副大統領”へ。
「カマラを候補にした問題は、彼女が自分自身の実績と戦わなければならなかったことだ」と指摘。「出馬の目的が”私はあの人とは違う”と言うことだとしたら、それは非常に難しいことだ。彼女にはとても厳しい任務だったと思う。正直なところ、あれは間違いだった」と続けた。

クルーニーは当時、論説の中でバイデンの心身の衰えを指摘し、「この大統領のままでは11月に勝てない」と警告を発した。「ジョー・バイデンはヒーローだ。2020年に民主主義を救った。だからこそ、もう一度それをしてほしい」と潔い撤退を呼びかけた。

その際、代替候補としてカマラ・ハリス、ウェス・ムーア、グレッチェン・ホイットマー、ギャビン・ニューサム、アンディ・ベシア、J・B・プリツカーらの名前を挙げていた。

だが民主党はクルーニーらのこうした進言を退け、予備選をスキップしてハリスを指名した。しかし、ハリスはバイデンとの差別化に苦戦。現政権の中心的プレイヤーでありながら変化の候補者として売り込むことの難しさが露呈した。結果はご存知の通り、トランプは7つの激戦州すべてで勝利し、選挙人票312対226で返り咲いた。

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クルーニーはまた、バイデンの息子ハンターとの確執にも触れた。ハンターは7月のインタビューで、「あいつなんかクソくらえだ!」、「この国のために人生を捧げた男を、お前ごときが攻撃する権利がどこにある?」と痛烈な批判していた。

クルーニーの返答は、至ってクールだ。
「彼の言ったことの多くはまったくの嘘だった。オバマが私にやらせた? そんなわけない。あれは私自身の判断だった」とキッパリ。「あのように過去をほじくり返すのは誰にとっても良くない。特に彼にとってはね。民主党にも助けにならない」と語った。