チョバーニら公立学校の未納給食費を寄付で肩代わり

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ロードアイランド州のウォリック(Warwick)パブリックスクールは5日、7万7,000ドル(約850万円)の給食費未払いが発生していることを受け、未払いの家庭に対し、支払いを済ませるまで、子供には温かい食事の代わりにバターやジャムサンドなどの冷たい食事を提供すると発表した。
学校の判断は多くのメディアに取り上げられ、「ランチの辱め」(Lunch Shaming)として多くの批判が寄せられた。
8日、学校は慎重に再検討した結果、生徒は給食を自由に選ぶことができると、方針を撤回した

寄付により借金が返済

ニューヨークのギリシャヨーグルトメーカー、チョバーニ(Chobani)の創業者ハムディ・ウルカヤ(Hamdi Ulukaya)最高経営責任者(CEO)は9日、ツイッターで「親としてウォリック校のニュースには心を痛めている。すべての子供には、無添加で栄養価の高い、美味しい食事を食べる権利がある。ビジネスは、コミュニティのメンバーとして、その責任の一端を担う必要がある。」と述べ、同社が寄付によって、一部の借金を返済することを表明した。

NPRなどよると、ウルカヤ氏は7万7,000ドルの負債のうち、4万7,650万ドル(約510万円)とヨーグルトを地域に寄付した。また、GoFundMeでは4万ドル(約440万円)の寄付が募られたという。
マルシアノ郡の広報担当者は、チョバーニ社の寄付は、低所得層の家庭の借金返済に充てられるとCNNに回答している。

WJARによると、同区域では1,653家庭に多額の未納金があるという。昨年4月ロードアイランド州の公立学校は、給食費の未払いが30万ドル(約3,300万円)になると発表し、大きな問題となった。しかし、未納の家庭の子供を区別することに対しては、批判が寄せられている。