FOXニュース元司会者で、MAGAメディアエコシステムの一翼を担うタッカー・カールソンが、米国の行く末について悲観的な予言を披露した。 彼によれば、アメリカはまもなく「大戦」に突入するという。
カールソンは7日に公開した自身のポッドキャスト番組で、トランプ大統領が国防費の大幅な増額を求めた件に言及した。
「約1時間半前、大統領は国防予算を1兆ドルから1兆5000億ドルに増額すると発表したばかりだ。なぜだろうか」 そう問いかけた上で、次のように続けた。
「世界規模または地域規模の戦争を予定する国家が必要とする程度の予算だ。他に理由はない。平和維持活動のための予算ではなく、戦争のための予算、それも大規模な戦争予算だ。近いうちに大きな戦争が起こると予想するのは当然だ……そうなってほしくないが、明らかに私たちは世界大戦へと向かっている」
トランプは同日、Truth Socialで「この非常に困難で危険な時代において、我が国の利益のため、2027年の軍事予算を1兆ドルではなく1.5兆ドルとすることを決定した」と発表。増額によって「夢の軍隊」を構築し、米国民の安全と安心を確保できると強調した。
カールソンはそこから米露同盟論を展開する。
「30秒くらい考えれば、最も明白な結論にたどり着くだろう。それは、アメリカがそのような状況から生き残るためには、ロシアとの関係を維持しなければならないということだ。その理由は実に単純だ。規模と資源だ」
さらにカールソンは、ロシアと中国を同時に敵に回す事態こそが最悪だと警告。トランプの歴史的評価にまで話を広げる。 「ドナルド・トランプが大統領として歴史に永遠に英雄として名を残すための行動を一つ挙げるとすれば、それはロシアをアメリカの同盟関係に復帰させることだ」
そのためには、ウクライナへの関与をやめるべきだとも主張する。
「選挙で選ばれていないウクライナの指導者に配慮する必要はない。今、障害となっているのは地政学的な問題ではない。代理戦争を続ける理由はない」
カールソンは以前から親ロシア的な立場で知られ、FOXニュースの看板司会者だった時代からたびたび物議を醸してきた。 ゼレンスキー大統領は昨年2月、カールソンが「ゼレンスキーは独裁的で、ロシア語話者を弾圧している」と主張したことに対し、「すべて嘘であり、プーチンのナラティブだ」と真っ向から反論。クレムリンの主張を無批判に拡散し、米国民を誤情報で惑わせていると厳しく批判した。 2024年に実施されたプーチン大統領およびラブロフ外相との単独インタビューでも、歴史的事実を歪めた内容をそのまま流したとして、国内外から強い非難を浴びている。


