19歳で推定資産230億円!? バロン・トランプを巡りネットで物議

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Trump Tower
©Mashup Reporter

フォーブス曰く、米国史上、トランプほど権力を利用して莫大な利益を上げた大統領はいない。彼の純資産は今年9月に過去最高の73億ドル(約1兆1300億円)に達し、昨年の選挙出馬中の43億ドルから大きく膨らんだ。

この巨額の資産増の主な源泉は、昨年9月に設立を発表したベンチャー企業「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLFI)」や、就任直前に発行したミームコイン「$Trump」といった暗号資産ビジネスだとされる。

もっとも、こうした“資産の急増”は、トランプ本人だけの話ではない。

暗号資産ビジネスには一家総出で関与しており、末息子のバロン・トランプは、若干19歳にして、フォーブス推定で約1億5000万ドル(約230億円)規模の純資産を有するとされる。多くの同世代がアルバイト探しや進路選択に頭を悩ませる年齢で、すでに「大富豪」の肩書きを手にしている格好だ。

バロンは父と兄2人とともにWLFIの共同創業者に名を連ね、その親会社であるTrump Marks DeFi LLCの約10%の持ち分を保有する。フォーブスは、WLFIのトークン保有数やトークン販売収益、今年3月に発行されたステーブルコイン「USD1」(時価総額約26億ドル)、同年8月のヘルスケア企業「Alt5 Sigma」との大型取引などをもとに、バロンの資産を税引き後で約1億5000万ドルと試算している。

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トランプ家に目を向ければ、ミームコイン事業などに関与するメラニア夫人や、長女イバンカ氏、長男ジュニア氏、次男エリック氏らも、それぞれ数億ドル規模の資産を持つとされる。ただし、10代でこの水準に到達している点で、バロンの存在感はやはり際立っている。

もっとも、社会に出る前から大富豪となったことに、世間の視線は必ずしも好意的ではない。ネット上では、次のような声が飛び交っている。

「ネポグリフター(縁故ペテン師)」

「悲しいかな、この家族は腐敗している。この子には基本的な道徳を学ぶ機会がなかった」

「きちんと愛してくれる父親がいないなら、お金が次善の策よね」

「人生で一度も働いたことがない。この詐欺師一家の道一直線だ」

なお、昨年秋にニューヨーク大学スターン経営学部への入学が認められたバロンは、当初はニューヨークのトランプタワーから通学していたが、今年9月に両親と暮らすためホワイトハウスへ移り、現在はワシントンD.C.キャンパスに通っていると報じられている。