万引き横行でドラッグストアが相次ぎ閉店?

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俳優でコメディアンのマイケル・ラパポート氏(51)は、30日に投稿したインスタグラムの動画で、自宅近くにあるドラッグストア「ライトエイド」の店内の様子を紹介し、万引きが原因で閉店すると話した。

ラパポート氏が訪れたのは、マンハッタンのアッパーイーストサイドにある店舗。「盗むものは何もない」と言いながら、空になった商品棚を撮影し、「社員が仕事を確保できるかは不明だ。おめでとう。ルーザー」と皮肉を述べた。店は2月15日に閉店する予定だという。

ラバポート氏は先週、複数のバッグを抱えた万引犯が、悠然と店を後にする動画を公開していた。動画には、男が警備員に軽く会釈する姿も映っている。常習犯だろうか、警備員は止めるそぶりさえ見せなかった。

ライトエイドはFoxニュースに、ラパポート氏の動画について調査を進めており、地域の警察と協力して犯人を追及するつもりだと回答。同社はまた、昨年は組織化された小売犯罪や万引き事件が増加したと明かし、他店と協力して議員らに、犯罪削減のための対策を求めていると述べた。

これとは別に、ニューヨークポスト紙は、ヘルズキッチンの50ストリートと8アベニューにあるライトエイドが、過去2カ月間で20万ドル(約2,300万円)以上の万引き被害に遭い、2月8日に閉鎖を予定していると伝えた。

ある従業員の話によると、1日に2回、ランドリー用のバッグを持って盗難に訪れる者もいる。従業員らは会社から、犯人に関わらないよう指導を受けているという。

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ニューヨークポスト紙の記者が、4ケースのビールを持ち去った男に話を聞くと、「悪いことはわかっている。戻せと言われれば、戻すよ」と答えたという。

同紙によると、2021年の小売店の万引き件数は、前年から36%増加し、4万4,000件となった。