マスク、「白人男性の団結」投稿拡散で批判殺到 世界一の富豪が“被害者妄想”との声

6
Frederic Legrand - COMEO/shutterstock

米実業家のイーロン・マスクが、「白人男性の団結」を呼びかける内容の投稿を拡散し、インターネット上で大きな物議を醸している。

問題となっているのは、マスクが1月8日(木)、X(旧Twitter)で引用・再投稿したポストだ。その投稿には、「白人男性が少数派になれば、我々は虐殺される」「非白人が白人男性を公然と憎んでいる以上、白人が少数派になったとき、彼らは1000倍残酷になる」「生き残る唯一の方法は白人の団結だ」といった文言が並んでいた。

マスクはこの投稿を引用し、「100」の絵文字を添えて再投稿。明確な言葉での賛同は示していないものの、内容への同意を示唆したものと受け止められている。

この行動に対し、SNS上では強い反発が広がった。

「世界一の富豪である白人男性が、自分は被害者だと主張するのは妄想的だ」「白人至上主義的な陰謀論を拡散している」「世界最大級の発言プラットフォームを使って、人種戦争をあおっている」といった批判が相次いでいる。

Advertisement

また、「露骨な白人至上主義・反ユダヤ的アカウントを再投稿し、白人男性が将来“虐殺される”という主張に熱心に同意する世界一の富豪の行動は、もっと大きく報じられるべきだ」と、メディアの対応を問題視する声も目立つ。こうした反応からは、マスクの行動が、被害者意識を煽る白人至上主義的言説の正当化と受け止められている現状がうかがえる。

今回の投稿をめぐっては、いわゆる「グレート・リプレイスメント」理論との関連も指摘されている。この理論は、白人が多数派の国々で、白人が意図的かつ秘密裏に非白人に置き換えられていると主張する、人種差別的な陰謀論だ。

マスクは昨年、ドン・レモンとのインタビューで、この理論を支持していることを自ら否定している。しかしX上での一連の行動や発言が、結果的に白人至上主義的主張を助長しているとして、これまでも繰り返し批判を受けてきた。

約一年前のトランプ大統領就任式関連イベントにおけるスピーチでは、マスクは右手で左胸を叩いた後、手のひらを下に向けて腕をまっすぐ突き出す動作を行い、ナチスの敬礼を模したものではないかとの批判を浴びた。ドイツの閣僚からも懸念が示されたが、マスクはこれを反対派による「汚いやり口」だとして、「なんでもヒトラー攻撃は非常につまらない」と一蹴している。