死を語り始めたトランプ、その意味は?――身内が警告

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Joshua Sukoff / Shutterstock.com

トランプ大統領の姪で臨床心理士のメアリー・トランプ氏は、最近の叔父の言動に”恐れるべき”兆候を見出している。

それは、トランプが自らの死について語り始めていること。

身内でありながら叔父に対する厳しい批判で知られる彼女は、19日に配信した自身のYouTube番組冒頭で、トランプが「死について考えるのは奇妙だ」と語り、「彼は自分が死ぬ存在だと信じていない」と指摘した。

さらに彼女は、トランプが単に死の観念を持たないだけでなく、「虚無主義者」であり、「自分の死後に何者かが生き残るべきだとも考えていない」と分析する。

そんな彼が無意識のうちに抱く不安を漏らし始めているのは、「死の現実を抑える力にひび割れが生じている証拠」だという。「それは、我々にとって非常に恐ろしいことだ」と、彼女は警鐘を鳴らす。死を意識し始めたトランプがどんな行動を取るのか。その予測不能さに危うさを感じ取っているようだ。

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一方で、トランプには「償いの自己反省」や「赦し」といった宗教的概念を受け入れる余地はないとし、お気に入りの保守系メディアに死後の行先について質問させたのは、仕込みの可能性があるとも指摘した。

実際、トランプ氏はここ数ヶ月間、「天国行き」について繰り返し発言し、話題を集めている。今月12日、イスラエルへ向かうエア・フォース・ワン機内でのFOXニュース記者とのやりとりでは、「私を天国に導いてくれるものはないと思う。もしかしたら天国に行けないのかもしれない」と謙虚に答えた。

これに先立つ6日のホワイトハウス記者会見では「私は善良でありたい。次の段階に進むために、神に自分が善良であることを証明したい」と述べている。また8月のFoxニュースのインタビューでも「できれば天国に行きたい。あまり良くないと聞いているんだ」と不安を口にしていた。