女優シドニー・スウィーニーをバロン・トランプの花嫁に?TV司会が予測

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Featureflash Photo Agency / Shutterstock.com(写真左)

アパレルブランド「アメリカン・イーグル」の新作ジーンズCMをめぐり勃発した「文化戦争」。その渦中に放り込まれた女優シドニー・スウィーニーが共和党員であることが判明し、保守派コミュニティの盛り上がりが最高潮に達している。ついにはトランプ家の末っ子、バロン・トランプの花嫁になる、なんていう発言まで飛び出している。

騒動の発端は先月公開されたアメリカン・イーグルのキャンペーン動画。スウィーニーが「遺伝子(Genes)は親から子へ受け継がれ、髪や性格、目の色まで決まる。私のジーンズ(Jeans)は青い」と語る動画や、看板の「Genes(遺伝子)」の文字を「Jeans(ジーンズ)」に書き換えるバージョンなど、言葉遊びたっぷりの内容だった。

しかし、この「ジーンズvs遺伝子」のダジャレCMに対し、一部リベラル派からは「人種差別的」、「優生思想に満ちている」、さらに「ナチスのプロパガンダ」とも非難される事態に発展。これに対し保守派が擁護に回り、議論が激化した。

先週末に「シドニー・スウィーニーが共和党員である」との報道が広がると、これを機に加勢したトランプ大統領は自身のSNS「Truth Social」で「彼女は今、一番ホットな広告に出演している。シドニー、頑張れ!」と応援メッセージを発信した。スウィーニー本人は黙したままだが、アメリカン・イーグル側は「誰もが自信を持って自分らしくジーンズをはけるよう応援し続けます」と声明を発表し、キャンペーンを継続している。

この顛末に、保守派の一部は「キャンセルカルチャーやウォークカルチャーの終焉を示す出来事」と歓声を上げた。4日に放送されたFOXニュース番組『The Five』では共同司会のジェシー・ワターズが「左派は一週間、スウィーニーをナチス呼ばわりしたが、今回も民主党は文化戦争に敗北した」と断じる一方、「何でもナチス呼ばわりするのか」「アメリカン・イーグルのCEOはユダヤ人だぞ」と反論。締めには「シドニーはバロン・トランプと結婚し、アメリカ史上最強の名門一族を築くことになる」と語った。

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しかしこの論理の飛躍した妄想に対して、SNS上では多くのツッコミが続出している。

  • 「シドニーとバロン?冗談でしょ。彼女はバロンの手の届かない世界の人。唯一チャンスがあるなら、それは金の力だけだ」
  • 「これはもはやセクハラ発言」
  • 「バロンは未成年、スウィーニーは大人。キモすぎる」
  • 「シドニーは約160cm、バロンは約206cm。どうなってるんだ?」
  • 「ジーンズのCM広告一つでここまで騒ぐなんて、正気じゃない!」
  • 「FOX界隈では未成年と大人の結婚が普通なのか?エプスタイン案件を思い出す」
  • 「ワターズ、ちょっと診てもらったほうがいいかも」
  • 「CMなんて大半は気にしていない。ただ右派がリベラルを煽ってるだけ。でも『バロン&スウィーニー』の妄想だけはホラー」

中には、「ドナルドはこの話題を聞きつけ、即座に弁護士に婚前契約書のテンプレートを問い合わせているだろう。その間メラニアは『シドニー・スウィーニー 彼氏』で必死に検索。スロベニア語で『女優は息子に近づけたくない』とため息をついているのでは」と、トランプ家の慌てぶりを想像する声も。

テイラー・スウィフトやビヨンセといった超大物セレブが民主党を支持するのに比べ、共和党はセレブ人気の面で見劣りが否めない。そもそもシドニー・スウィーニー本人はトランプ支持とは明言していないが、共和党員として登録されている事実と相まって、右派陣営の彼女に対する期待は膨れ上がるばかりの様子。

果たして彼女がトランプ家に迎えられる日は来るのだろうか。