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Zapposの故トニー・シェイ前CEO、リハビリ施設入院予定だった

オンライン小売店ザッポス(Zappos.com)の前最高経営責任者(CEO)トニー・シェイ(Tony Hsieh)氏(46)が先月27日、コネチカット州ニューロンドンで、住宅火災で負ったけがにより死去した
シェイ氏は、アルコールや薬物の乱用で苦しんでおり、火事が起きた前日にハワイのリハビリ施設に入院する計画をしていたことが分かった。ウォールストリートジャーナル(WSJ)が報じた

火事は18日午前3時半ごろ、長年のガールフレンドでザッポス役員のレイチェル・ブラウン(Rachael Brown)氏の住宅に隣接する納屋で起きた。住宅には、兄弟のアンディ・シェイ(Andy Hsieh)氏も滞在していたという。

シェイ氏は、火災の9日後に死亡した。コネチカット州の検視官は、死因は煙の吸入による合併症で、事故によるものだと結論付けた。火災は失火によるものだが、現在調査中となっている。
デイリーメールは、「納屋に中に閉じ込められた男性がいる。反応がない」などの通報があった報じた。遺言書は残されていなかった。

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シェイ氏は、社内外で日常的にパーティを開催していたという。友人によると、今年8月にザッポスのCEOを退任し、パンデミックによる隔離で社会的な交流がなくなった後、酒や薬物の量が増えたという。心配したシェイ氏の父や兄弟、友人らが専門家による助けを手配していた。

マジックマッシュルームやエクスタシーなどのサイケデリック・ドラッグを体験するようになり、陶酔作用のある笑気ガス(亜酸化窒素)も使用していた。亜酸化窒素は吸引量が増えると、失神や呼吸停止に至る可能性があり、かつ引火性もある。

友人はシェイ氏は納屋の中で、酸素濃度を低下させるため、ヒーターを使用していたという。納屋に入る前、仲間に5分毎に確認してほしいと伝えていた。

薬物以外に、火にも強い関心を示していたという。シェイ氏は今年、ラスベガスからユタ州パークシティへと転居した。同地にマンションやコンドミニアムを購入し、地元企業への投資を始めていた。
プライベート湖付きの物件を売却した不動産エージェントは、自宅で約1,000本の大量のロウソクを発見したという。「キャンドルは、より素朴な時代の生活に関する象徴」だとシェイ氏から説明を受けたとWSJに語った。
また26日間の断食や、排尿せずにどれぐらいの時間を過ごせるかを試していたという話も報じられている。
パークシティでは「イエスマン」に囲まれており、彼の行動を引き止める人物はいなかったと友人は語っている。

「幸せとは、人生を楽しむこと」

シェイ氏は、台湾人の移民の両親の元に生まれ、カリフォルニア州マリン郡で育った。20代半ばで起業したLinkExchangeを、2億6,500万ドルでマイクロソフト社に売却。その資金を元手に、ベンチャーキャピタルを設立した。
1999年にニック・スウィンマーン(Nick Swinmurn)氏が創業した靴のオンライン小売店シューサイト(ShoeSite.com、後にZappos.comへと変更)に投資した後、同社の経営に加わった。2009年に、ザッポスを12億ドルでアマゾンに売却。その後もCEOとして同社を率いた。

2012年にはラスベガスに3億5,000万ドルの投資を約束し、ザッポス本社を旧ラスベガス市庁舎へと移転した。
シェイ氏は、犯罪や貧困層の増加で衰退するラスベガスのアパートやホテル、カジノ、建物などを買い取り、同地で起業するスタートアップ企業に多額の投資を行っていた。

シェイ氏は、カスタマーサービスを拡大させ、従業員に権限と動機付けを与えるフラットなマネジメント組織を構築することで、大企業へと成長させた。シェイ氏のリーダーシップや経営戦略を記した著書「ザッポス伝説」(Delivering Happiness)はベストセラーになった。
同氏は「突き詰めると、幸せとは人生を楽しむことだ」と綴っており、ザッポスのカルチャーは、面白さの追求だと語っていたという。
ある友人は、シェイ氏はシェル・シルヴァスタインの絵本「おおきな木」で、少年に全てを与える無私無欲の木のような人物だったとWSJに語った。

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