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世界が否定 ニッキー・ミナージュの「ワクチンでインポテンス」説

先日、ワクチンで男性がインポテンスになったとツイートして非難を浴びた米人気ラッパーのニッキー・ミナージュ。ツイートの波紋は世界に広がっている。

ニッキーは13日、ツイッターで、この日に予定していた「メットガラ」に、ワクチン未接種を理由に参加しないことを明らかにした。接種するかどうかは自分で「リサーチ」を終えてからなどと述べつつ、続けて、トリニダード・トバゴ在住のいとこの友人がワクチンでインポテンスになり、睾丸が腫れたと投稿。その上で、ファンにそれぞれが納得のいく判断をするよう呼びかけると、影響力のあるスターによる無責任な発言だとして批判の声が上がった。

疾病対策センターは、米国で使用されているワクチンの副反応に、腕の痛みや頭痛、疲れ、筋肉痛、寒気や発熱があるとしているが、睾丸の腫れは含まれていない。

15日、CNNの番組に出演した米感染症対策トップのアンソニー・ファウチ博士は、ニッキーの投稿について、ワクチンが「生殖の問題」を起こす証拠は「まったくない」と否定。「それが起きる証拠はないし、これが想定できるメカニズム的な理由もない」と述べた。さらに「彼女は根拠のない情報を広める前に、よく考えるべき」とたしなめた。

この2日前、MSNBCの番組司会、ジョイ・リード氏も問題を取り上げ、フォロワー数2,200万人を超える巨大なプラットフォームを使って「人々を必要のない死に追いやっている」と批判。「あなたのファンだが、こんなことをしたのが残念でたまらない」と語った。

世界的なアーティストの発言は、英国にも飛び火。14日、イングランド主任医務官のクリス・ウィッティ氏は会見で、ニッキーの投稿は、「明らかに馬鹿げた」、ワクチンを怖がらせようとする「作り話」の一つと説明。デマを流す人々は「恥を知しるべき」と批判した。

この後、ジョンソン首相もツイートに言及。ニッキー・ミナージュよりも、イングランドNHS(国民保険サービス)のニッキー・カノーニ博士の助言が聞きたい、とシャレを交えて語った。

15日には、噂の出元でニッキーのいとこが暮らすトリニダード・トバゴの保健大臣が反応。Terrence Deyalsingh氏は会見で、ニッキーの主張を検証としたと明かし、「トリニダードでは睾丸が腫れる副反応、または有害事象の報告は一切ない」と否定した。ソーシャルメディアであってもすべての主張を深刻に受け止めているとした上で、政府の時間が無駄に割かれたことが「残念」と語った。

なお、当の本人は、英国首相について「ディスってるみたいだけど、好きよ。アクセントはいただけないけど」と、絵文字付きでツイートするなど、懲りない様子だ。

世界を巻き込んだ大スターのツイート。日本の首相の反応が聞いてみたいのは私だけ?

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