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NY州で酸攻撃 女子大生が自宅前で被害

ニューヨーク州ロングアイランドで先月、女子大生が自宅前でアシッド・アタックを受ける事件があった。女性は顔や体に大やけどを負った。

事件は先月17日、マンハッタンから24キロ東にあるナッソー郡エルモント(Elmont)で起きた。

被害にあったのは、ブロンクス生まれのパキスタン系米国人ナフィア・イクラム(Nafiah Ikram)さん(21)。イクラムさんは午後8時頃、ドラッグストアのCVSで10時間近く働いた後、母親を助手席に乗せて帰宅した。イクラムさんが車の後部座席から物を取り、家に入ろうとした際、何者かが駆け寄り、カップに入った酸を顔めがけて投げつけた。

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イクラムさんは目や顔、喉、肺、腕に大きなやけどを負った。看護師の母親がすぐに手当てをし、一命を取りとめた。イクラムさんは「顔が燃えているようで、呼吸もできなかった。死ぬより悪かった。救急車の中で、胸が裂けているように感じた」とWABCに語っている。

イクラムさんは数週間入院した後に退院した。失明する可能性があると医師から伝えられていたが、かすんではいるものの、若干見えるようになったという。皮膚は治癒するが、視力は回復しない可能性があると語っている。

容疑者は、逮捕されていない。捜査当局は、報奨金の金額を5,000ドルから25,000ドルに引き上げ、有力な情報を求めている。事件前、家の付近に赤の日産車が停車していたという。

アシッド・サバイバーズ・トラスト・インターナショナルによると、酸攻撃は特にパキスタン、インド、イギリス、ウガンダなどの国で行われ、被害者は女性が圧倒的に多い。女性を不従順だと非難する男性の報復的な行為だとみなされている。

人権擁護団体の米イスラム改善協会(CAIR)のニューヨーク支部は、事件をヘイトクライムとして調査するべきだと主張している。

イクラムさんの父親は、30年前にパキスタンから米国に移住した。親子は、人種偏見に基づくものだとは思わないと語っている。イクラムさんは「私の顔を狙ったのは、間違いなく個人的な攻撃だ」とニューヨークタイムズに語った。父親は、事件解決のため、捜査当局はより多くのリソースを投じるべきだと主張している。

ナッソー郡のパトリック・ライダー警察委員長は、現時点で犯行がヘイトクライムだとする証拠はないが、断定はできないと語っている。

ニューヨークタイムズによると、事件はセレブリティシェフで作家のパドマ・ラクシュミ(Padma Lakshmi)氏がSNSで言及し、情報の提供や寄付を呼びかけたことで拡散された。父親のイクラム氏は、ラクシュミ氏のドライバーとして働いているという。

GoFundMeのキャンペーンでは、治療のための寄付金が50万ドル近く集まっている。

ホフストラ大学に通うイクラムさんは、将来医者になり、やけどを負った被害者の役に立ちたいと考えているという。「事件は起こらなければ良かったと思っているが、今は少しでもポジティブな側面を見ようとしている」とタイムズに語っている

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